本研究の目的はヘテロプラスミック(2種の異なるミトコンドリアDNAを持つ)マウス系統を用いてミトコンドリア病の世代間の伝達様式を明らかにすることである。また生体イメージング技術によって、疾病あるいはストレス下における生きたマウス個体の内部臓器細胞のミトコンドリア動態の変化を理解することである。私は2種のヘテロプラスミックマウス系統がミトコンドリアの伝達様式の解析に適することを検証し、単一の細胞において2種のミトコンドリアゲノムの存在比を正確に計測する方法を確立した。さらに生きたマウスの組織の(脈動や拍動に伴う)動きを効果的に抑える安定器具を考案した。これにより様々な内部臓器におけるミトコンドリア動態の観察が可能となった。
|