研究概要 |
生活史パラメーターの変動が個体群の増加率に与える影響を評価する理論的研究を行うとともに、木本種2種(トチノキ,サワグルミ)について、推移行列モデルを応用してその影響を評価した。トチノキでは,生命表反応実験(LTRE)という手法によって、集団動態のKeystageは幼植物段階,Keyprocessはその段階の個体の成長であることが同定された。また、地形変化モデルを下部構造に持つシミュレーションプログラムを開発し、トチノキはマスティングがなければ個体群を維持できない種であること、サワグルミは現在の台風襲来頻度では、マスティング頻度が低くなっても集団を維持できることなどが明らかになった。
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