• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

琵琶湖固有カワニナ類の系統進化および二次交雑が吸虫感染耐性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 22570025
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

浦部 美佐子  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50263421)

研究分担者 吾妻 健  高知大学, 医歯学系, 教授 (40117031)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード寄生 / 分子系統 / 遺伝子浸透
研究概要

(1)全国のGenarchopsis goppo隠蔽種群の遺伝的・形態的研究,およびその宿主調査
野外調査によってG. goppoとG. gigiには終宿主の分化が見られないことを明らかにし,これらは第一中間宿主であるカワニナ類との共進化によって種分化したことを示した。現在,論文執筆中である。
(2) 琵琶湖産カワニナ類の分子系統学的研究
系統解析のための新たなDNA部位として、フォスファーゲンキナーゼ(Pk)遺伝子のイントロンを調べた。まず、Pk遺伝子のcDNAをクローニングし、その塩基配列を決定した。そして、その配列をもとにプライマーを設計し、ジェノミックDNAの解析を行ない、イントロンの位置と配列をしらべたところ、これまで2つのイントロン(Int 1、Int 4)を見出した。軟体動物ではこれまで5つのイントロンが知られている。イントロン2からは800 bp、イントロンから4は300bpと800bpの2種類のバンドが観察された。ダイレクトシーケンスの結果,これらの部位で配列をヘテロにもつ個体が多く観察され,遺伝子浸透が多く生じていることが示唆された。本年度、サブクローニングによってイントロンの塩基配列を決定し,系統解析を行う予定である。
(3)琵琶湖産カワニナ類の雑種由来個体の抽出とサブクローニング
琵琶湖北湖産ハベカワニナを用い、PCR-RFLPにより,典型的なハベカワニナの配列をもつ個体および交雑が推定される個体を選抜した。これらに琵琶湖産ヌマチチブから得られたGenarchopsis卵を摂食させ、感染の有無を確認した。現在,実験に用いたGenarchopsisの分子同定を実施中である。また雑種と推定されたハベカワニナ遺伝子のサブクローニングおよび塩基配列の決定は本年度の課題として残された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Taxonomic revision of three species of the genus Genarchopsis (Digenea: Hemiuroidea: Derogenidae) in Japan by molecular phylogenetic analyses2012

    • 著者名/発表者名
      Urabe, M., Nishimura, T. and Shimazu, T.
    • 雑誌名

      Parasitology International

      巻: 61 ページ: 554-560

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi