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2011 年度 実績報告書

植物の伸長成長を制御する新たなジベレリン情報伝達ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22570036
研究機関東京大学

研究代表者

石田 さらみ  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (20282725)

キーワードジベレリン / 情報伝達 / タンパク質キナーゼ / カルシウム / フィードバック
研究概要

これまでの研究により、ジベレリン内生量情報伝達に関わる転写活性化因子RSGの機能制御機構の解明に成功している。その実体は負の制御因子・14-3-3タンパク質との複合体形成を介した細胞内局在制御であった。ジベレリン内生量が上昇すると、CDPK1によりRSGのS114がリン酸化され、リン酸化S114を介してRSGは14-3-3と複合体を形成し核外に輸送される結果、ジベレリン生合成酵素遺伝子の転写が抑制される。
本年度はCDPK1に着目し、CDPK1-RSG/14-3-3経路の上流を探る解析を試みた。RSGにジベレリン内生量情報を伝達するカルシウム依存性タンパク質キナーゼCDPK1はジベレリンによりリン酸化を受ける事を明らかにしている。このリン酸化の意義を探るため、ジベレリンによりリン酸化されるCDPK1のアミノ酸の同定に着手した。
Hisタグを付加したCDPK1を過剰発現する形質転換体からCDPK1-Hisを精製し、in vivoでリン酸化される部位の同定を試みたが、質量分析にてリン酸化シグナルが得られなかった。残念ながら、質量分析法でリン酸化ペプチドのシグナルを得るのは難しく、定法が定まっていないのが現状である。
そこで、まず大量精製が可能なリコンビナントGFP-CDPK1を用いてin vivo自己リン酸化反応を行い、自己リン酸化部位の同定を行った。その結果、CDPK1のN末端vadable領域のT21にリン酸基が導入されている事を明らかとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来は、CDPK1のin vivoでのリン酸化部位を同定する事が目的である。しかしながら、in vivoでのリン酸化反応は自己リン酸化である可能性が高いと考えられるので、in vivoでの自己リン酸化部位を同定する事で得られた結果をin vivoに還元し、解析を進める事が出来ると考えている。

今後の研究の推進方策

現在行っているin vivoでのCDPK1の自己リン酸化部位の同定を完成させ、in vivoでの解析に進みたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The mechanism of substrate recognition of Ca^<2+>-dependent protein kinases2011

    • 著者名/発表者名
      Ito, T., Nakata, M., Ishida, S., Takahashi, Y.
    • 雑誌名

      Plant Signal Behavior

      巻: 6 ページ: 924-926

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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