高等植物葉緑体のチオレドキシンは、葉緑体ストロマに局在し、光合成から得られる還元力の一部をフェレドキシン、フェレドキシン・チオレドキシン還元酵素を経由して、電子として受け取る。電子を受け取り、還元型となったチオレドキシンはカルビンサイクルを始めとして、ストロマに局在する各種酸化還元応答タンパク質を還元し、酵素活性の調節を行う。本研究では、シロイヌナズナ葉緑体に局在すると考えられている4グループ、9種類のチオレドキシンタンパク質に加え、研究を開始してから発見された10種類目のチオレドキシンアイソフォームを含め、5グループ10種類のチオレドキシンタンパク質の機能分担解析を行った。
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