植物の発生・分化に関与する色素体包膜タンパク質の解析

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22570039
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 植物分子生物・生理学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 吉岡 泰 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (60202397)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: シロイヌナズナ / 葉緑体 / 色素体分裂 / 形態形成

研究概要

CRLタンパク質は色素体へのタンパク質輸送やストレス応答などに関与するタンパク質と相互作用し、これらを介して植物の形態形成に関与する可能性が示唆された。 crl変異体では色素体分裂に必要なタンパク質量の減少によって色素体分裂が阻害されていることが示唆された。CRLが局在する小胞は色素体外包膜を含む一重膜構造体である事が示唆され、小胞への局在にはアミノ末端領域が必要であった。また、CRLはミトコンドリアにも局在した。

研究成果

• [雑誌論文] Role of GIG1 and UVI4 genome duplication in Arabidopsis thaliana. (2012)
  • 著者名/発表者名: Iwata, E., Ikeda S., Mtsunaga, S., Kurata, M., Yoshioka, Y., Criqui, M.-C., Genschik, P., Ito, M.
  • 雑誌名: Plant Signaling Behavior 巻: vol.7 (9) ページ: 1079-1081
  • DOI: DOI:10.4161/psb.21133
  • 査読あり
• [雑誌論文] CRUMPLED LEAF (CRL) Homologs of Physcomitrella patens are Involved in the Complete Separation of Dividing Plastids. (2012)
  • 著者名/発表者名: Sugita, C., Kato, Y., Yoshioka, Y., Tsurumi, N., Iida, Y., Machida, Y., Sugita, M.
  • 雑誌名: Plant Cell Physiol 巻: vol. 53 (6) ページ: 1124-1133
  • DOI: DOI:10.1093/pcp/pcs058
  • 査読あり
• [雑誌論文] Visualization of plastid movement in the pollen tube of Arabidopsis thaliana. (2012)
  • 著者名/発表者名: Fujiwara, M.T., Yoshioka, Y., Hirano, T., Kazama. Y., Abe, T., Hayashi, K., Itoh, R.D.
  • 雑誌名: Plant Signaling Behavior 巻: vol. 7 (1) ページ: 34-37
  • DOI: DOI:10.4161/psb.7.1.18484
  • 査読あり
• [雑誌論文] GIGAS CELL1, a novel negative regulator of the anaphase- promoting complex/cyclosome, is required for proper mitotic progression and cell fate determination in Arabidopsis thaliana. (2011)
  • 著者名/発表者名: Iwata, E., Ikeda S., Mtsunaga, S., Kurata, M., Yoshioka, Y., Criqui, M.-C., Genschik, P., Ito, M
  • 雑誌名: The Plant Cell 巻: vol. 23 (12) ページ: 4382-4393
  • DOI: DOI:10.1105/tpc.111.092049
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dynamic morphologies of pollen plastids visualised by vegetative-specific FtsZ1.GFP in Arabidopsis thaliana. (2010)
  • 著者名/発表者名: Fujiwara, M.T.,Hashimoto, H., Kazama, Y., Hirano, T., Yoshioka, Y., Aoki, S., Sato, N., Itoh, R.D., Abe, T.
  • 雑誌名: Protoplasma 巻: vol. 242 (1-4) ページ: 19-33
  • DOI: DOI:10.4161/psb.7.1.18484
  • 査読あり
• [学会発表] シロイヌナズナ CRUMPLED LEAFタンパク質のオルカネラ局在に必要な領域の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: 第54回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県)
  • 年月日: 2013-03-22
• [学会発表] シロイヌナズナ CRUMPLED LEAFタンパク質と相互作用するタンパク質の同定 (2013)
  • 著者名/発表者名: 村田綾
  • 学会等名: 第54回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県)
  • 年月日: 2013-03-21
• [学会発表] シロイヌナズナCRLタンパク質のオルガネラ局在解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: 第53回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 京都産業大学(京都府)
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] ヒメツリガネゴケCRLは葉緑体分裂の完了に機能する (2012)
  • 著者名/発表者名: 杉田千恵子
  • 学会等名: 第53回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 京都産業大学(京都府)
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] シロイヌナズナCRLタンパク質の色素体包膜局在に必要な領域の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: 日本植物学会第75回大会
  • 発表場所: 東京大学(東京都)
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] 体細胞の染色体数が倍化するシロイヌナズナ gigas cell1 変異体の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 伊藤正樹
  • 学会等名: 日本植物学会第75回大会
  • 発表場所: 東京大学(東京都)
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] シロイヌナズナCRLタンパク質細胞内局在の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: 第52回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 要旨集
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] ヒメツリガネゴケ CRUMPLED LEAF相同遺伝子の機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉田千恵子
  • 学会等名: 第52回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 要旨集
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] 体細胞の染色体数が倍化するシロイヌナズナ gigas cell1変異体の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵里子
  • 学会等名: 第52回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 要旨集
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] ヒメツリガネゴケ CRUMPLED LEAF相同遺伝子破壊株の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: 植物学会第74回大会
  • 発表場所: 中部大学(愛知県)
  • 年月日: 2010-09-09
• [学会発表] gigas cell1変異体に生じるエンドマイトーシスによる核内倍化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤正樹
  • 学会等名: 植物学会第74回大会
  • 発表場所: 中部大学(愛知県)
  • 年月日: 2010-09-09
• [学会発表] 巨大な孔辺細胞が生じるシロイヌナズナ gig1変異体の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵理子
  • 学会等名: 植物学会第74回大会
  • 発表場所: 中部大学(愛知県)
  • 年月日: 2010-09-09
• [学会発表] An analysis of CRUMPLED LEAF homologous genes of Physcomitrella patens by gene disruption (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉岡泰
  • 学会等名: MOSS2010(国際ヒメツリガネゴケ学会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2010-07-24