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2010 年度 実績報告書

葉の形態形成にかかわるヒストンアセチル化酵素遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570053
研究機関中部大学

研究代表者

小島 晶子  中部大学, 応用生物学部, 講師 (10340209)

キーワード植物 / 発生・分化 / 遣伝子 / ヒストンアセチル化酵素 / 遺伝学 / マイクロアレイ
研究概要

本研究ではヒストンアセチル基転移活性ドメインを持つタンパク質をコードするELO3の機能解析により、クロマチンの構造変化を通した葉の形態形成の分子メカニズムの詳細を明らかにすることを目的としている。今年度は以下の研究成果を得た。1)ELO3と同じElongator複合体構成因子をコードするELO2とAS2の遺伝解析を行った結果、elo2変異もas2の葉の向軸側的性質の低下を亢進することが明らかとなった。従って葉の形態形成にElongator複合体が関与する可能性が高い。2)マイクロアレイ解析データからELO3下流遺伝子の探索をするため、野生型、as2-1変異体、as1-1変異体のアレイデータ、およびベルギーのグループの野生型、elo3変異体、elo2変異体のアレイデータを用いて、連携研究者の高橋広夫講師が開発したKB-fuzzy ARTという手法で発現量が変化する遺伝子のクラスター解析を行った。AS1/AS2とELO2/ELO3に共通の下流因子を探索した結果、いくつかの遺伝子がas2-1とelo2, elo3変異体で共通に発現量が増加していることが示唆された。一部の遺伝子について、発現量をreal-time PCRで確認し、as2 elo3二重変異体で発現量がさらに上昇する遺伝子を見出した。3)ELO3-GFPキメラタンパク質を発現する形質転換個体の細胞内局在を調べた結果、細胞質で強い蛍光が認められる細胞と核で強い蛍光が観察される細胞の両方が観察された。このような2通りの局在はすでにヒトなどで報告されており、シロイヌナズナでも核と細胞質で異なる機能をもつ可能性がある。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (7件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Establishment of High-frequency Genetic Transformation Method of Indonesian Orchid Species Mediated by Agrobacterium tumefaciens.2011

    • 著者名/発表者名
      Semiarti E.
    • 雑誌名

      Proceedings of Nagoya International Orchid Congress

      ページ: 32-39

  • [学会発表] シロイヌナズナのAS1とAS2遺伝子による葉器官からの不定芽形成抑制機能2011

    • 著者名/発表者名
      深澤弘
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] シロイヌナズナの葉の軸形成に関わるAS1とAS2が制御する因子の解析2011

    • 著者名/発表者名
      岩崎まゆみ
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] 細胞分裂周期から核内倍加周期への移行に影響を与える新規因子EALは葉の向軸側の性質獲得に必要である2011

    • 著者名/発表者名
      石橋奈々子
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] シロイヌナズナのELONGATA3はAS2と共に葉の形態形成に関わる2011

    • 著者名/発表者名
      小島晶子
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] シロイヌナズナASYMMETRIC LEAVES2遺伝子とrRNA前駆体のプロセシングに関わるDEAD box RNA helicaseの変異は葉の軸性の確立に影響する2011

    • 著者名/発表者名
      松村葉子
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] シロイヌナズナの葉の向背軸分化を特異的に阻害する低分子化合物の探索2011

    • 著者名/発表者名
      中川彩美
    • 学会等名
      第52回植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学(震災により中止、学会は成立)
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] シロイヌナズナASYMMETRIC LEAVES2 (AS2)遺伝子とrRNAのプロセシングに関わる因子の変異は葉の向背軸性の確立に影響する2010

    • 著者名/発表者名
      松村葉子
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      20101207-20101210
  • [備考] 中部大学応用生物学部環境生物科学科小島研究室

    • URL

      http://stu.isc.chubu.ac.jp/bio/public/Environ_Bio/labo/kojima_lab/index.html

  • [備考] 学術フロンティア推進事業植物バイオ研究センター

    • URL

      http://stu.isc.chubu.ac.jp/plantbio/

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公開日: 2012-07-19  

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