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2012 年度 実績報告書

高等植物の細胞周期チェックポイントに関わる新規蛋白質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22570055
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

坂本 綾子  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (00354960)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードチェックポイント / 細胞周期 / リン酸化 / DNA修復 / DNA複製
研究概要

細胞周期チェックポイントとは、DNA複製作業の中断や染色体の分配異常などといった異常事態に際して細胞周期の進行を停止し、適切な処理が行われるまで次のステップに移行しないようにする機構である。
平成24年度は、前年度までに行った実験を継続し、チェックポイントシグナルによってリン酸化される蛋白質を検索するとともに、DNA複製やDNA修復に働く蛋白質とチェックポイント蛋白質との相互作用を解析することにより、チェックポイントシグナルがゲノム安定性の保持に与える影響を明らかにした。
1)紫外線を照射した植物から総蛋白質を抽出し、リン酸化蛋白質画分を濃縮した上で2次元電気泳動で分画し、ProQ diamondによってリン酸化蛋白質の検出を行った。得られた蛋白質のスポットをトリプシン処理後にPMF分析にかけた結果、熱ショック蛋白質 (HSP) 90などのいくつかの蛋白質がチェックポイントシグナルに関わる新規蛋白質の候補として見出された。
2)チェックポイント応答で働くAtATRIP蛋白質と相互作用するRPA2蛋白質とGFPとの融合蛋白質をシロイヌナズナで発現させた。その結果、GFP-RPA2融合遺伝子は、RPA2の欠損に由来する表現型(dwarf)を相補することが明らかになった。また、GFPをタグとしてGFP-RPA2融合蛋白質の精製を試みた結果、GFP-RPA2とともにいくつかのバンドが検出され、RPA2と相互作用する新規蛋白質である可能性が示唆された。
3)紫外線損傷を乗り越える活性を持つAtREV3およびAtREV1を欠失した植物における相同組換え活性を調べたところ、AtREV1 の欠失では組換え頻度が低下したのに対し、AtREV3の欠失では組換え頻度の上昇が見られた。このことから、AtREV3とAtREV1は相同組換え活性の制御において異なる機能を持つことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Isolation of a novel UVB-tolerant rice mutant obtained by exposure to carbon-ion beams2013

    • 著者名/発表者名
      Nao Takano
    • 雑誌名

      Journal of Radiation Research

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1093/jrr/rrt007

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mutational effects of γ-rays and carbon ion beams in Arabidopsis seedlings2013

    • 著者名/発表者名
      Ryouhei Yoshihara
    • 雑誌名

      Journal of Radiation Research

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1093/jrr/rrt074

    • 査読あり
  • [学会発表] ゲノム安定性維持におけるAtRev1の様々な機能2013

    • 著者名/発表者名
      坂本 綾子
    • 学会等名
      第54回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山市)
    • 年月日
      20130321-20130322
  • [学会発表] Mutation Spectrum Analysis in Higher Plants2012

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto AN
    • 学会等名
      EMBO Workshop on Genetic Stability & Change: Genome Maintenance Mechanisms in Plants
    • 発表場所
      Roscoff(France)
    • 年月日
      20120502-20120505
  • [学会発表] DNA修復欠損植物における誘発突然変異スペクトルの解析

    • 著者名/発表者名
      坂本 綾子
    • 学会等名
      第7回高崎量子応用シンポジウム
    • 発表場所
      高崎シティーギャラリー (高崎市)

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公開日: 2014-07-24  

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