研究課題/領域番号 |
22570105
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研究機関 | 東筑紫短期大学 |
研究代表者 |
長濱 統彦 東筑紫短期大学, 食物栄養学科, 講師 (10359169)
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研究分担者 |
長野 由梨子 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, 研究員 (30512917)
宮崎 征行 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, 技術研究副主事 (50399573)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 菌類 / LKM11クレード / 初期進化 |
研究概要 |
当該年度においては、昨年度に引き続き、 1.湖沼・淡水・深海環境からの幅広いサンプリングと各種PCR手法によるLKM11クレードの検出法の効率化、2.ci (culture-independent) PCR法による微生物群集構造および多様性解析、3.LKM11クレードを検出するためのより効率的なツールの開発、 を実施予定であった。 1.については、2.において昨年に引き続き取得した湖沼底泥サンプルを用いて、現在報告されているLKM11特異的プライマーの有用性を検証したところ、ほとんど増幅が見られなかった。そのため、"Cryptomycota"の多様な系統群のそれぞれを可能な限り調査・認識し、報告することに注力した後、検出法の効率化を図ったほうがよいと考えられた。 2.については、当該年度において、2地点の天然・人口湖沼でのサンプリングを実施した(山口県下関市豊田町豊田湖、島根県益田市蟠竜湖)。共にサンプルとして十分な質を備えたものを取得した。今後、季節変動を調査するため、継続的に調査可能なポイントを探ってゆく。さらに、各湖沼および深海底泥サンプルについて、菌類特異的プライマーを用いてのPCR増幅を実施し、8ヶ所中6ヶ所で菌類の存在を確認した。増幅産物のクローン化、シーケンシング等行うことにより、湖沼底泥菌類相が明らかになってきた。湖沼底泥のひとつの大きな特徴は未知系統群の割合の多さである。熱水噴出孔からのみ表れているツボカビ系統とほぼ同一の系統が表れており、深海底泥と湖底泥の真菌進化上の接点が表れた結果を得た。 3.適切なプライマーデザインを行うためには、既知系統の探索が最重要であると考えられたため、2.の解析に注力し、その結果に基づきプライマーを設計しなおすこととなった。また、深海底泥におけるLKM11クレードを含む菌類多様性や微生物分離における成果を論文発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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