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2012 年度 実績報告書

細胞接着・細胞運動制御に関与するネクチン様分子の構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22570115
研究機関大阪大学

研究代表者

鈴木 守  大阪大学, たんぱく質研究所, 准教授 (40280507)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード構造生物学 / 細胞接着 / ネクチン様分子 / ネクチン
研究概要

23年度は封入体として発現したNeclの大希釈法によるrefoldingの条件を決定し、微小結晶得ることに成功した。しかし、収量が低いことと、refoldingした試料の構造が本来の構造と部分的に異なるという事象がネクチンの構造解析で明らかになったため(未発表データ)、今年度は可溶性画分として試料を得るため、昆虫細胞を利用した大量発現系構築を行った。Necl-1,2,3,4について発現を確認することができた。Neclはいずれも分子量が34 kDa付近であるが、SDS-PAGEで示唆される分子量は本来の分子量よりも大きく、しかも種類によって異なっていた。これは各蛋白質の糖鎖修飾状況の差を反映していると考えられる。
Neclの中で一番糖鎖修飾部位が少ないNecl-1について結晶化を試みた。昆虫細胞にウイルスを感染させて72時間後に回収した培養液に分泌されているNecl-1をNi-NTA アガロースカラムで回収し、更に2種類の陰イオン交換カラム(Htrap-Q, Mono-Q)で精製した。第二世代ウイルス液を培養液の1/100 量添加する条件で、培養液1Lあたり、5 mg程度の精製蛋白質を得ることが出来た。これを25 mg/mlにまで濃縮し、種々の結晶化キットを用いて23°Cでスクリーニングを行ったところ、複数の条件で、菱形の微小結晶を得ることに成功した。放射光施設においてX線回折実験を行ったが、回折点を観測することはできなかった。今後、結晶化条件を最適化することにより結晶サイズ、結晶性を改善していく予定である。Necl-2,3,4についても、順次精製結晶化を遂行する予定である。
ネクチン2の結晶構造に関してACA2012において発表を行った。さらに昆虫細胞系を利用し、ネクチン3の構造解析にも成功した。そして、我々が解析したネクチン1,2,3の構造比較を行い、結果を報告した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Crystal structure of a Bombyx mori Sigma-1 class glutathione transferase exhibiting prostaglandin E synthase activity2013

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, K.
    • 雑誌名

      Biochim Biophys Acta.

      巻: 1830 ページ: 3711-3718

    • DOI

      10.1016/j.bbagen.2013.02.021. [Epub ahead of print]

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Crystal sample pins and a storage cassette system compatible with the protein crystallography beamlines at both the Photon Factory and SPring-8.2013

    • 著者名/発表者名
      Fujihashi, F.
    • 雑誌名

      J. Appl. Cryst.

      巻: 45 ページ: 1156-1161

    • DOI

      10.1107/S002188981203734X

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Structural basis for catalytic activity of a silkworm Delta-class glutathione transferase.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, K
    • 雑誌名

      Biochim Biophys Acta.

      巻: 1820 ページ: 1469-1474

    • DOI

      10.1016/j.bbagen.2012.04.022. Epub 2012 May 8.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Beamline AR-NW12A: high-throughput beamline for macromolecular crystallography at the Photon Factory.2012

    • 著者名/発表者名
      L. M. G. Chavas
    • 雑誌名

      J Synchrotron Radiat.

      巻: 19 ページ: 450-454

    • DOI

      10.1107/S0909049512009727

    • 査読あり
  • [学会発表] ネクチン・ネクル分子群の構造解析2013

    • 著者名/発表者名
      鈴木守
    • 学会等名
      物構研サイエンスフェスタ
    • 発表場所
      つくば国際会議場エポカル
    • 年月日
      20130314-20130315
  • [学会発表] 細胞接着装置の制御に関わるLNX1PDZ2の構造・機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      中倉由香子
    • 学会等名
      第85回日本生化学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20121214-20121216
  • [学会発表] Crystal Structure Analysis of Nectin and Nectin-Like-Molecule Family(II)2012

    • 著者名/発表者名
      Mamoru Suzuki
    • 学会等名
      Meeting of the American Crystallographic Association
    • 発表場所
      Boston, MA, USA
    • 年月日
      20120728-20120801
  • [備考] Suzuki' s Home Page

    • URL

      http://www.protein.osaka-u.ac.jp/rcsfp/supracryst/suzuki/

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公開日: 2014-07-24  

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