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2010 年度 実績報告書

自然免疫に関わる受容体タンパク質CD14と膜とリガンドとの相互作用解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570127
研究機関公益財団法人サントリー生命科学財団

研究代表者

三浦 薫 (野村 薫)  公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所, 研究員 (90353515)

キーワード自然免疫 / 固体NMR法 / 脂質二重膜 / GPIアンカー / 酵母培養系
研究概要

自然界には、CD14としてGPIアンカー結合型のCD14と、GPIアンカーが結合していない水溶性のCD14が存在する。我々のターゲットとしているのは、GPIアンカー結合型のCD14であるが、これを直接発現、精製するのは非常に困難である。そこで、水溶性のCD14を発現、精製し、これにGPIアンカーを後ほど結合することを計画している。また、CD14は糖タンパク質であり、糖鎖がないと会合体を形成してしまうことがこれまでに報告されている。会合体を形成しないためにも、糖鎖を付加した状態での発現が可能な酵母の系で水溶性CD14を発現させ、これを精製し、CD14の膜外部分の調整方法を確立することを試みた。
(1)非標識CD14の発現と精製
ピキア株を用いて調整したコンピテントセルに、ピキアを宿主とするプラスミドpHIL-S1にCD14のDNAを組み込んだものを混ぜてエレクトロポレーション法により形質転換した。エレクトロポレーションの効率が多少悪そうではあったが、何度か形質転換をやり、出てきたコロニーで発現チェックを行った。この中から、1番発現量の多い株を選択した。この株をグリセロールストックとして保存したが、ここから立ち上げなおすとうまく発現しない事があった。
(2)非標識CD14の精製
培養後の培地の上清を用いて、ニッケルカラムでヒスタグ精製を行い、SDSページで確認した結果、精製前には沢山あったバンドが2本になり、この方法で粗精製が出来ることを確認した。また、精製されて残っているものがCD14であることを、ウエスタンブロッティングで確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Lipopolysaccharide induces raft domain expansion in a phospholipid-cholesterol-sphingomyelin ternary system.2010

    • 著者名/発表者名
      Kaoru Nomura
    • 学会等名
      PACIFICHEM 2010 Advances in Solid-State NMR of Biomlogical Molecules.
    • 発表場所
      Honolulu, USA.
    • 年月日
      20101213-20101218
  • [学会発表] Lipopolysaccharide induces raft domain expansion in a phospholipid-cholesterol-sphingomyelin ternary system.2010

    • 著者名/発表者名
      Kaoru Nomura, et al.
    • 学会等名
      SLB(Society of Leukocyte Biology)/IEIIS(International Endotoxin and Innate Immunity Society)2010 Annual meeting
    • 発表場所
      Vancouver Canada
    • 年月日
      20101007-20101009
  • [学会発表] 自然免疫の鍵物質リポ多糖と脂質膜の相互作用解析2010

    • 著者名/発表者名
      野村薫
    • 学会等名
      固体NMR材料フォーラム
    • 発表場所
      神戸市(神戸製鉄所)
    • 年月日
      20100510-20100511
  • [備考]

    • URL

      http://www.sunbor.or.jp

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2013-11-08  

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