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2012 年度 実績報告書

自然免疫に関わる受容体タンパク質CD14と膜とリガンドとの相互作用解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570127
研究機関公益財団法人サントリー生命科学財団

研究代表者

三浦 薫(野村薫)  公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所, 研究員 (90353515)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードGPIアンカー型蛋白質 / 脂質二重膜 / 固体NMR
研究概要

自然免疫反応の初期過程でLPSが検知されるGPIアンカー結合型受容体蛋白質CD14と脂質二重膜とLPSとの3者の相互作用を固体NMRを用いて解析することを目指したが、精製の段階で糖鎖の切断による会合を防ぐことが難しいと判断し、CD14よりも簡単なモデル系でGPIアンカー型蛋白質の調整と膜への再構成を検討することに計画を変更した。モデル蛋白質としては、化学シフト値や3次元構造が既知のGB1を選んだ。GB1のC末端をアンカーと共有結合するように発現ベクターを構築し、この蛋白質の発現、精製を行った。さらに、これを合成した新規GPIアンカー模倣分子と反応させ、GPIアンカー型GB1のみをHPLCにより精製した。さらに、多重層リポソーム(MLV)、バイセル、一重層リポソーム(LUV)のそれぞれの膜系にアンカー型GB1を挿入した。MLV膜への挿入は蛋白部分とアンカーを先に化学的に連結させてから膜へ再構成させる方法を用いた。バイセルとLUV膜に対しては、アンカーを含んだ膜をあらかじめ作成した後、膜中のアンカーと蛋白部分を連結させた。これらの1次元と2次元の固体NMRスペクトルを測定し、分解能の高い固体NMRシグナルを観測した。得られたNMRスペクトルは、バイセル膜中では非常に高分解能なものが得られ、MLV膜中では双極子相互作用による分子内の相互作用が観測出来ることが分かった。このように、シンプルな蛋白質を用いて擬似的なGPIアンカー型蛋白質を調整し脂質二重膜に再構成し、固体NMR測定を行う手法を構築することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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