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2012 年度 実績報告書

味蕾細胞の機能形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570134
研究機関東京大学

研究代表者

榎森 康文  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60160389)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード味覚 / 味蕾 / 分化 / 転写因子
研究概要

カルシウムシグナリングを担う転写因子と細胞齢の関係を主要な味覚受容細胞であるII型細胞において解析したほか、最近新たに塩味および酸味の受容に関わることが明らかにされたI型およびIII型細胞の解析も行った。本研究では、以前から解析しているII型細胞に関しては、これまでに明らかにした2つの転写因子(MEF2因子、NFAT因子)に関して、内在性のカルシウムシグナリング系を有する血球細胞系列を用いて、転写活性化とカルシウムシグナリングによる調節を解析し、これらの転写因子は協同的に味覚細胞内伝達因子の1つであるPLC-β2遺伝子の上流域に作用して、転写活性化を行うことを明らかにした。すなわち、II型味覚受容細胞において、これらの転写因子がカルシウムシグナリングのネットワーク上に含まれ、機能発現に働いていることが示唆された。
また、塩味と酸味にそれぞれ機能することが明らかになりつつあるI型細胞とIII型細胞に関しても、細胞同定と細胞齢の測定系を樹立した。これまでに得られている結果によれば、I型細胞、III型細胞のいずれも、II型細胞と比較したとき、ほぼ同様の経時的な細胞運命をたどることが明らかになり、特に分化開始時期はほぼ同じであることが示された。したがって、これら3種の細胞種はほぼ同時期に異なる系譜として分化が開始されると判断された。しかし、寿命に関しては、III型細胞がやや長く、I型細胞がやや短いというデータも得られた。すなわち、以前言われていたようなI型細胞、II型細胞、III型細胞間の細胞変換が起こっている可能性は極めて低く、細胞誕生後数日後(3日から6日)程度でそれぞれの分化が同時期に決定されることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] シグナル伝達キーワード事典2012

    • 著者名/発表者名
      榎森康文
    • 総ページ数
      16-18、274-282
    • 出版者
      羊土社

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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