DNA損傷回復制御機構の解明:細胞は如何にしてDNA損傷から回復するのか?

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22570180
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 小西 昭充 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50381877)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 細胞周期 / DNA損傷チェックポイント

研究概要

遺伝情報を保存している染色体DNAの損傷は細胞生存に有毒なため、DNAに損傷が加わると損傷応答システムが起動し修復にあたる。しかし、損傷が修復された後は起動していたシステムを終了させる必要がある。本研究は、どうやって細胞がDNA損傷応答システムを終了させて元通りに回復していくか仕組みを明らかにした。
さらにこの回復を妨げる薬剤が癌細胞の増殖を妨げることを見いだした。これらの発見は新しいタイプの抗がん剤の開発につながると期待できる。

研究成果

• [雑誌論文] Involvement of beclin 1 in engulfment of apoptotic cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Konishi, A., Arakawa, S., Yue, Z., and Shimizu, S
  • 雑誌名: J Biol Chem 巻: 287 ページ: 13919-13929
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of JNK in the regulation of autophagic cell death (2010)
  • 著者名/発表者名: Shimizu, S., Konishi, A., Nishida, Y., Mizuta, T., Nishina, H., Yamamoto, A., and Tsujimoto, Y
  • 雑誌名: Oncogene 29 ページ: 2070-2082
  • 査読あり
• [学会発表] DNA損傷チェックポイントの回復機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: Konishi A
  • 学会等名: 日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-11
• [学会発表] Checkpoint recovery from DNA damage (2012)
  • 著者名/発表者名: Konishi A
  • 学会等名: 日本癌学会学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] テロメア結合蛋白TRF2 のコアヒストンとの相互作用による染色体末端安定化機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小西昭充 、清水重臣、Titia de Lange
  • 学会等名: 染色体ワークショップ
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2012-01-25
• [学会発表] TRF2BASIC DOMAIN INTERACTS WITH NUCLEOSOMAL HISTONES TO STABILIZE CHROMOSOME ENDS (2011)
  • 著者名/発表者名: Konishi A, Shimizu S, de Lange T
  • 学会等名: 分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-15
• [学会発表] TRF2 BASIC DOMAIN INTERACTS WITH NUCLEOSOMAL HISTONES TO STABILIZE CHROMOSOME ENDS (2011)
  • 著者名/発表者名: 小西昭充、清水重臣、Titia de Lange
  • 学会等名: 研究所ネットワーク国際シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-09
• [学会発表] TRF2BASIC DOMAIN INTERACTS WITH NUCLEOSOMAL HISTONES TO STABILIZE CHROMOSOME ENDS (2010)
  • 著者名/発表者名: Konishi A, Shimizu S, de Lange T
  • 学会等名: 分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] Checkpoint Recovery fromDNA damage (2010)
  • 著者名/発表者名: Konishi A
  • 学会等名: MEXT Priority ResearchProject 国際シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] オートファジー因子Beclin1によるアポトーシス細胞除去の制御 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小西昭充、荒川聡子、清水重臣
  • 学会等名: 日本Cell Death学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2010-07-31
• [備考]
  • URL: http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/index.html