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2012 年度 実績報告書

ファゴソーム成熟を司るSNAP-23の新奇機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22570189
研究機関鳥取大学

研究代表者

初沢 清隆  鳥取大学, 医学部, 教授 (20256655)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードファゴサイトーシス / 膜融合 / SNAREタンパク質 / ファゴソーム / 生体防御 / マクロファージ
研究概要

病原微生物などの異物は、マクロファージなどの食細胞によってファゴサイトーシスされ、殺菌、分解、代謝される。これらの一連の過程は、細胞膜と内部オルガネラとの密接な膜融合反応により進行するが、その詳細な分子機構はよくわかっていなかった。平成23年度までに、細胞膜局在のSNAREタンパク質(膜融合装置分子)の1つSNAP-23が、ファゴサイトーシスとファゴソームの成熟の両過程に機能すること、またその際のパートナー分子としてVAMP5(細胞膜)とVAMP7(lysosome膜)の関与を明らかにしてきた。
本年度は、これまでの成果を論文投稿した際に要求された実験とSNAP-23の機能的なパートナー分子の複合体形成について研究を行った。①SNAP-23の1分子FRETプローブを用いてファゴソーム膜上でのパートナー分子を検証したところ、調べた限りのVAMPファミリーではVAMP7以外に顕著なFRET効率の上昇が見られるものはなかった。②FRET解析から細胞膜上でSNAP-23と相互作用することがわかっているVAMP5について、その安定発現マクロファージを構築し機能を解析した。その結果、顕著なファゴサイトーシス効率の影響は見られなかったことから、この反応におけるSNAP-23とVAMP5との関連性は低いと考えられる。③SNAP-23のファゴソーム成熟化への関与を明らかにするため、蛍光標識デキストランを用いてファゴソームとライソゾームの融合実験系を構築した(論文改稿のため)。これにより、SNAP-23の過剰発現と発現抑制の条件、また後者についてはレスキュー実験も行い、SNAP-23がこの反応における膜融合を担う分子であることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] SNAP-23 regulates phagosome formation and maturation in macrophages.2012

    • 著者名/発表者名
      Sakurai C, Hashimoto H, Nakanishi H, Arai S, Wada Y, Sun-Wada GH, Wada I, Hatsuzawa K.
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Cell.

      巻: 23 ページ: 4849-4863

    • DOI

      10.1091/mbc.E12-01-0069

    • 査読あり
  • [学会発表] SNAP-23のSer95リン酸化はファゴサイトーシス効率の調節に機能する2013

    • 著者名/発表者名
      櫻井千恵、初沢清隆、和田郁夫
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      20130911-20130913
  • [学会発表] The SNARE Proteins regulate Phagocytosis and Phagosome Maturation in J774 Mcrophages.2012

    • 著者名/発表者名
      初沢清隆、櫻井千恵、和田郁夫
    • 学会等名
      EMBO Conference on "Subversion of Host Cellular Organization and Function by Pathogens"
    • 発表場所
      Eurotel Victoria Villasホテル(Villars-sur-Ollon/スイス)
    • 年月日
      20120506-20120512

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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