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2012 年度 実績報告書

小胞体膜ドメイン形成機構のライブイメージング解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570194
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

黒川 量雄  独立行政法人理化学研究所, 中野生体膜研究室, 専任研究員 (40333504)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードERES / 小胞体 / 膜曲率
研究概要

小胞体は、分裂と融合を繰り返す動的なオルガネラであり、連続した膜構造を持つにもかかわらず形態的にはシート状とチューブ状の異なる構造を持っている。それとともに、小胞体は、独立した機能を有するいくつかのサブコンパートメントを含んでいる。種々のオルガネラや細胞膜を構成するタンパク質群および分泌タンパク質群が合成される場である粗面小胞体、脂質の供給や毒物の代謝の場である滑面小胞体に加えて、近年明らかになってきた輸送小胞の出芽領域と考えられる領域や、小胞体で合成された変異タンパク質を留めておく領域などがある。本研究では、形態的な違いにより分布が異なるタンパク質群と機能的に異なるタンパク質群をそれぞれ蛍光タンパク質で可視化し、多色同時ライブイメージングによってそれらタンパク質の局在を明らかにし、機能欠損株での解析を組み合わせることで、形態の違い(シートとチューブ)が機能領域(輸送小胞の出芽領域)の形成へどのように関与しているかを明らかすることを目的に研究を遂行した。
出芽酵母S.cerevisiaeのCOPIIコートタンパク質が小胞体膜上に安定な輸送小胞の出芽領域(ERES)を形成することを明らかにした。このERESは、主に小胞体膜シート、及びチューブの辺縁の曲率の高い膜領域に局在した。小胞体膜の曲率維持に働くタンパク質群の欠損株では、ERESの分布が変化し、残存した小胞体シートの辺縁に集積することから膜の曲率がERES局在に重要なことが判明した。この結果は、J. Cell Sci.誌に発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] High-curvature domains of the endoplasmic reticulum (ER) are important for the organization of ER exit sites in Saccharomyces cerevisia2012

    • 著者名/発表者名
      Michiyo Okamoto
    • 雑誌名

      J. Cell Sci.

      巻: 125 ページ: 3412-3420

    • DOI

      10.1242/jcs.100065

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ゴルジ体の膜交通2012

    • 著者名/発表者名
      黒川量雄
    • 雑誌名

      生体の科学

      巻: 63 ページ: 400-403

  • [学会発表] 出芽酵母を用いたER-Golgi間タンパク質輸送システムのライブイメージング

    • 著者名/発表者名
      黒川量雄
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
  • [学会発表] ER-Golgi間タンパク質輸送のイメージング

    • 著者名/発表者名
      黒川量雄
    • 学会等名
      酵母遺伝学フォーラム第45回研究報告会
    • 発表場所
      京都大学
  • [学会発表] Live cell imaging of ER-to-Golgi protein transport system in S.cerevisiae

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Kurokawa
    • 学会等名
      Joint meeting of The 45th annual meeting of Developmental biologist and The 64th Annual meeting of the Japan Society for cell biology.
    • 発表場所
      神戸国際会議場

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公開日: 2014-07-24  

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