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2012 年度 実績報告書

ヤマトヒメミミズ再生初期に幹細胞に発現する遺伝子grimpの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22570208
研究機関日本大学

研究代表者

野呂 知加子  日本大学, 生産工学部, 教授 (80311356)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード再生 / 幹細胞 / 遺伝子 / タンパク質 / ヤマトヒメミミズ
研究概要

本研究は、ヤマトヒメミミズ再生初期に再生芽で発現し、再生のキーとなる遺伝子grimpタンパク質の機能、およびgrimpタンパク質と相互作用するタンパク質について解析することを目的としている。
grimp遺伝子の一部とホモロジーがある遺伝子が、無脊椎動物のESTとして存在することをデータベース検索によって確認した。しかし、アノテーションはついていないので、機能予測はできなかった。
これまでに、grimpのタンパク質としての機能を調べるために、grimpのコーディング領域をタグ付きベクターに組込み、大腸菌で発現誘導したタンパク質の精製を試みているが、RNAまではできているものの、タンパク質生成の効率があまりよくなかった。一方、grimp- GFP融合遺伝子を、マウス間葉系細胞株C3H10T1/2に導入したところ、タンパク質が発現していることが、抗GFP抗体によるwestern blottingおよび細胞染色によって確認できた。しかしこのタンパク質の半減期は短く、細胞内で分解されやすい性質を持つことが示唆された。上記の大腸菌におけるタンパク質生成効率の低さも、この性質に起因する可能性がある。また、この融合タンパク導入により、特に増殖阻害や分化誘導等の効果は見られず、遺伝子発現変化も検出されなかった。
そこでさらに工夫し、grimpのN端およびC端へGFPを融合させたベクター構築を行った。この融合ベクターをヒト肝臓がん細胞株に導入したところ、融合タンパクの発現が確認できた。この融合タンパク質を、ヤマトヒメミミズ再生芽およびマウス間葉系細胞株に導入し、増殖、分化、再生への影響について調べると共に、融合タンパク質の分解過程について検討している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] Sec14l3 is Specifically Expressed in Mouse Airway Ciliated Cells.2012

    • 著者名/発表者名
      Shan L, Noritake S, Fujiwara M, Asano S, Yoshida-Noro C, Noro N, Yamashita K, Kawakami T.
    • 雑誌名

      Inflammation.

      巻: 35(2) ページ: 702-12

    • DOI

      DOI:10.1007/s10753-011-9363-z

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Stem Cells in Asexual Reproduction of Enchytraeus japonensis (Oligochaeta, Annelid) : Proliferation and Migration of Neoblasts2012

    • 著者名/発表者名
      Sugio M, Yoshida-Noro C*, Ozawa K, Tochinai S
    • 雑誌名

      Develop. Growth, Differ.

      巻: 54 ページ: 439-450

    • DOI

      10.1111/j.1440-169X.2012.01328.x.

    • 査読あり
  • [学会発表] Study on Novel Enzyme-probe by [NiFe] hydrogenase from Escherichia coli.2012

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Itou, Kazuaki Yoshimune, Yasuhiro Mie, Tomoe Komoriya, Hideki Kohno, Chikako Yoshida-Noro
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Science and Technology Governance and Women Scientist2012

    • 著者名/発表者名
      Chikako Yoshida-Noro
    • 学会等名
      The 4th Korea-China-Japan Women Leaders Foum
    • 発表場所
      Seoul
    • 年月日
      20121111-20121113
    • 招待講演
  • [学会発表] 細胞培養装置2012

    • 著者名/発表者名
      野呂知加子
    • 学会等名
      千葉エリア産学官オープンフォーラム2012~未来を創る/千葉の共創力
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      20120727-20120727
    • 招待講演
  • [学会発表] ヤマトヒメミミズ再生・生殖幹細胞系を利用した環境バイオセンサーの開発2012

    • 著者名/発表者名
      野呂知加子、伊藤孝、加瀬榛香
    • 学会等名
      日本動物学会第83回大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2012-09-15
  • [学会発表] Protein analysis of grimp, a gene involved in early regeneration of Enchytraeus japonensis (Enchytraeidae, Oligochaete)2012

    • 著者名/発表者名
      Chikako Yoshida-Noro, Gaku Sato, Shota Noguchi, Yoshikazu Mikami, Tomihisa Takahashi, Makoto Takeo, Shin Tochinai
    • 学会等名
      Joint Meeting of JSDB 45th and JSCB 64th
    • 発表場所
      Kobe
    • 年月日
      2012-05-30
  • [図書] 岩波生物学辞典(分担)2013

    • 著者名/発表者名
      野呂知加子
    • 総ページ数
      2192
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] ポスト3・11変わる学問 気鋭大学人からの警鐘(分担)2012

    • 著者名/発表者名
      野呂知加子
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      朝日新聞出版
  • [備考] 日本大学生産工学部応用分子化学科教員紹介

    • URL

      http://www.amc.cit.nihon-u.ac.jp/staff/professor/index_noro.html

  • [備考] 日本大学生産工学部応用分子化学科研究室紹介

    • URL

      http://www.amc.cit.nihon-u.ac.jp/staff/laboratory/index_labo_noro.html

  • [備考] 日本大学医学部細胞再生移植医学講座

    • URL

      http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/saisei/staff.html

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公開日: 2014-07-24  

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