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2012 年度 実績報告書

非齲蝕性硬組織欠損の成因に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22570221
研究機関日本大学

研究代表者

五十嵐 由里子  日本大学, 歯学部, 講師 (60277473)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード楔状欠損 / 表面形態 / 断面形態 / 出現頻度 / 現代日本人
研究概要

現代人のNCCLの肉眼観察を行った。資料数を昨年度よりもさらに増やし、上下顎左右側の中切歯から第2大臼歯まで合計8477本とした。 NCCLの形態は、表面形態として、LC( Lower Crescent )、LS( Lower Semicircle ) 、UC( Upper Crescet ) 、US( Upper Semicircle )、B ( Belt )、HE ( Horizontal Ellipse )、VE (Vertical Ellipse )、PC (Precise Circle )、IR (Irregular)の9種類、断面形態として、r ( round )、uw ( upper wedge )、mw ( middle wedge )、lw ( lower wedge )、s ( smooth )、 ir (irregular )の6種類が分類できた。  犬歯と第一小臼歯での出現頻度が最も高かった。上顎左側で犬歯の56%、第一小臼歯の48%、上顎右側で第一小臼歯の60%、犬歯の48%、下顎左側で犬歯の49%、第一小臼歯の44%、下顎右側で第一小臼歯の50%、犬歯の38%で、NCCLが認められた。下顎では全ての歯種で唇側での出現率が最も高かった。上顎では、左右の第二大臼歯では舌側での出現率が最も高かったが、それ以外の全ての歯種では、唇側での出現率が最も高かった。上顎大臼歯部では、舌側での出現率も比較的高かった。 上下顎前歯部及び小臼歯部では、LCが最も多かった。上下顎前歯部では、VEも多く見られた。上顎大臼歯部では、LS、USが最も多かった。下顎大臼歯部ではHE 、VE が比較的多かった。全ての歯種でrが最も多かった。uw 、mw 、lw は、上顎小臼歯部に多く見られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画していた、NCCLの肉眼観察、組織学的観察、CTによる観察、のうち、肉眼観察に関しては、今年度までに十分な結果を出すことができた。
組織学的観察、CTによる観察に関しては、当初予定していた分析機器が機器の不具合等から使用できなくなり、新たな機器を探していたため、今年度は予備的な観察を行うにとどまった。

今後の研究の推進方策

昨年度まで行ったNCCLの肉眼観察の結果をもとに、NCCLの各形態を持つ歯について、髄室の形態をCTによって観察する。CTによる観察は、年齢性別のわかる歯を用いて行う。それによって、NCCLの肉眼形態と髄室内の形態の関係を明らかにし、NCCLの成因について考察を行う。NCCLの出現状況と成因について論文にまとめる。

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公開日: 2014-07-24  

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