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2013 年度 実績報告書

非齲蝕性硬組織欠損の成因に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22570221
研究機関日本大学

研究代表者

五十嵐 由里子  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60277473)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード非齲蝕性歯頸部硬組織欠損 / NCCL / 出現頻度 / 歯種 / 表面の輪郭 / 断面形態
研究概要

現代人抜去歯において、非齲蝕性歯頸部硬組織欠損(Non Carious Cervical Lesions 以下NCCL)の、有無、発現歯種、発現部位、形態、を調べた。観察歯種は、中切歯から第2大臼歯まで、上下顎左右側、合計6572本である。肉眼観察と10倍ルーペによる観察を行った。その結果、NCCLは犬歯と第一小臼歯で最も出現頻度が高く(40~60%)、近心と遠心に向かうにつれて頻度は低くなり、第2大臼歯では頻度は10~30%だった。ほとんどの歯種で、NCCLは 頬側(唇側)に最も高頻度に現れたが、上顎第2大臼歯では舌側に最も高頻度で現れた。形態は、表面の輪郭(弦、横長、縦長、帯、不定形)と断面の形態(円形、楔、平滑、不定形)で分類した。表面の輪郭で最も多かったのは円形、次いで楔形であった。断面の形態で最も多かったのは弦、次いで横長と縦長が多かった。表面の輪郭と断面の形態の組み合わせで最も多かったのは弦・円形、次いで、縦長・円形、横長・円形、弦・楔、が多かった。NCCLの形態の出現頻度は、歯種によって偏りが見られた。表面の輪郭に関して、縦長は前歯に多く、横長は大臼歯に多かった。弦はどの歯種でも多かったが小臼歯で比較的多かった。NCCLの形態の出現頻度は、歯の部位によっても偏りが見られた。表面の輪郭に関して、弦は 頬側(唇側)に多く、縦長は舌側に多く、横長は近心側と遠心側に多かった。断面形態に関しては、円形がどの面でも多かったが、楔は 頬側(唇側)に特徴的だった。まとめると、前歯の舌側には、縦長・円形タイプが多く、小臼歯の 頬側には弦・楔タイプが多く、大臼歯の近心面と遠心面には、横長・円形タイプが多かった。歯種や歯の部位によって、現れるNCCLの形態が異なることから、NCCLの成因として、いくつかの異なった成因が考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 現代日本人における非齲蝕性歯頸部硬組織欠損(NCCL)の出現状況

    • 著者名/発表者名
      五十嵐由里子
    • 学会等名
      日本人類学会
    • 発表場所
      国立科学博物館 (茨城・つくば)

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公開日: 2015-05-28  

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