研究課題
基盤研究(C)
中近世日本古人骨を資料として様々な研究を行い、以下の成果を上げた。分子生物学的には近世アイヌ人骨資料からの結核菌DNAの抽出に成功し、確定診断を得るという成果を得た。 鎌倉市中世集団墓地遺跡人骨51体の調査では、日本列島の人類集団の中でもっとも若齢個体の頻度が高く短命傾向にあることが示された。また東京および山梨から出土した近世人骨3集団188体におけるエナメル質減形成の比較調査から、農村部および都市庶民階層と比較して武家階層の乳幼児期健康状態が必ずしも良好ではなかったことが伺えた。
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