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2010 年度 実績報告書

頭蓋・四肢骨計測値における変異の規則性と限界を探る

研究課題

研究課題/領域番号 22570224
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

溝口 優司  独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 部長 (00110106)

キーワード形態 / 進化 / 地理的多様性 / 骨計測直
研究概要

我々は、一般に、ひと目その形態を見ただけで、それがヒトであるか否かを識別することができる。恐らく、それは、ヒトと言われる動物の形態の変異に規則性と限界があるからだろう。その規則性と限界の原因を明らかにすることを目指して、まずは新石器時代以降の人類集団の頭蓋・四肢骨計測値について、これ以上はヒトではあり得ない、という各変数の変異の限界、ならびに複数の変数の変異の規則性すなわち共変動性の方向、程度、限界などを客観的に見極めたい。これが本研究の目的である。
上記の目的を達成するために、世界中の新石器時代以降の人類集団について、頭蓋・四肢骨計測値の平均値を文献調査によって収集し、最後にそれら計測値の変異の限界および共変動の規則性を、主成分分析法、正準相関分析法などを使って調べるつもりであるが、初年度の平成22年度は、以下のように研究を進めた。
まず、データ収集は、日本の縄文~古墳時代の遺跡出土人骨、ならびに、フランスの新石器時代以降の遺跡出土人骨を中心に行なった。
データ入力は、当初、アルバイトの研究補助員を雇って行なう予定であったが、膨大なデータを入力するためには、本研究者が文献から転記した手書きの数字をOCR(Opical Character Reader;光学式文字読取装置)で読み込み、それを編集した方が効率的であることに気付いた。そこで、そのために必要なパソコンと高速スキャナーを購入し、半自動的なデータ入力システムを構築した。一般にOCRでの読み込みは、活字の場合は比較的容易であるが、手書き文字の場合は必ずしもうまく行かない。この問題点を乗り越えたことで、今後、研究をかなり大幅に進展させることができるのではないか、と考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Difference in geographical variation patterns of cranial measurements between the Jomon and Kofun periods of Japan.2010

    • 著者名/発表者名
      Mizoguchi, Y.
    • 雑誌名

      Bulletin of the National Museum of Nature and Science, Series D

      巻: 36 ページ: 13-26

    • 査読あり
  • [学会発表] 縄文時代人集団とオーストラリア化石人類との類似性は何を意味するのか?2010

    • 著者名/発表者名
      溝口優司・Peter Brown
    • 学会等名
      第64回日本人類学会大会
    • 発表場所
      伊達
    • 年月日
      2010-10-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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