研究課題/領域番号 |
22570227
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研究機関 | 札幌国際大学 |
研究代表者 |
国田 賢治 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 教授 (20316003)
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研究分担者 |
阿南 浩司 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 講師 (00553851)
清田 岳臣 札幌国際大学, 人文学部, 准教授 (40434956)
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60190089)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 覚醒 / 発達 / 姿勢 / サッケード / 滑動性眼球運動 |
研究概要 |
高い水準の運動機能や認知機能を発揮するには、それら機能の基盤となる中枢神経系の活性化の状態を必要に応じて調節することが重要となる。これまで我々は、頚部前屈姿勢を保持すると、衝動性眼球運動の反応時間(眼球運動反応時間)が短縮するとの知見を得てきている。刻々と変化する外界の状況下で視覚情報を迅速に獲得し、その後継続して注視する場合に、上述した視標への衝動性眼球運動がはじめに行われ、その後、その視対象を正確に追従することがなされる。平成23年度では、若年成人を対象として、正弦波状に移動する視標への追従能の頚部前屈保持に伴う変化を検討した。その結果、頚部前屈保持に伴い、視標追従能が高まることが明らかとなった。平成24年度では、児童を対象として、視標追従能の頚部前屈保持に伴う変化を測定し、平成23年度の若年成人の結果と比較検討した。被験者は、7歳~12歳の児童10名からなる。頚部前屈角0度にて下顎部を支持台に置いた姿勢(安静頚部姿勢)と、下顎部を支持台に置かずに最大頚部前屈角度の80%を保持した姿勢(頚部前屈姿勢)にて、正弦波状に移動する視標を眼球運動で追従させた。視標の移動角は左右10度に設定し、移動周波数は0.2Hzから1.0Hzまで0.2Hz刻みに設定した。各条件の試行時間は30秒間とし、試行数は3回ずつとした。視標の移動に対する眼球運動の相互相関係数の最大値を算出した。いずれの姿勢も、相互相関係数の最大値は、移動周波数が高くなるにつれて低下した。頚部前屈保持時の相互相関係数の最大値は、安静頚部姿勢でのそれに比べて高い傾向であったが、有意でなかった。その差は、若年成人でのそれに比べて有意に低い値であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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