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2012 年度 研究成果報告書

姿勢協同筋を中心とした神経系システムの補償的作用ならびにその加齢的変化

研究課題

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研究課題/領域番号 22570229
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用人類学
研究機関武庫川女子大学 (2011-2012)
大阪青山大学 (2010)

研究代表者

伊東 太郎  武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (40248084)

研究分担者 井上 芳光  大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (70144566)
研究期間 (年度) 2010 – 2012
キーワード姿勢調節 / 疲労 / 筋電図 / 姿勢協同筋 / 加齢変化
研究概要

本研究の目的は,被験者の姿勢筋を疲労させた後,立位姿勢から2kgの錘をアンダーハンドで前方へ最大努力での投じた時の投速度と先行随伴性姿勢調節(anticipatoryposturaladjustments;APA)の回復様相についてみようとするものである.健康な被験者が,30%MVCの挙上重量を用い,等張性足背屈動作を疲労困憊まで実施し,前脛骨筋(TA)の疲労前・後にそれぞれ最大努力の投球動作を実施した.疲労動作課題直後のTAのEMG活動は投動作中に消失したが,姿勢協同筋の脊柱起立筋と大腿二頭筋のEMG活動量は,それぞれ増大した(各々P=0.007,P=0.272).これら姿勢協同筋の疲労に伴う変化は,45秒の回復時間でベースラインに戻り,低下していた投速度も225秒の回復時間を経て疲労前の運動成果に戻った.これら姿勢協同筋群の活動パターンは,疲労で損なわれたTAの筋活動を補償する,いわゆる"筋交替活動alternatemuscleactivity"と考えられた.以上のことから,上位中枢機構は疲労困憊した姿勢筋を休止させ,他の疲労していない姿勢協同筋を選択的に賦活させることで,高いレベルの運動成果と姿勢平衡を保つ事を意図していることが示唆された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 長期および短期ファットローディングが持久的運動のパフォーマンスに及ぼす影響について2011

    • 著者名/発表者名
      南本裕介・伊東太郎
    • 雑誌名

      大阪体育学研究

      巻: 49 ページ: 27-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 投球動作時の姿勢筋の疲労回復にともなう姿勢協同筋活動の経時的変化2010

    • 著者名/発表者名
      伊東太郎・南本裕介・渡邊完児・井上芳光・山下謙智.
    • 雑誌名

      大阪体育学研究

      巻: 48 ページ: 107-117

    • 査読あり
  • [学会発表] 疲労姿勢筋の連続投球動作中の回復に長期トレーニングが及ぼす影響.2012

    • 著者名/発表者名
      伊東太郎,植杉優一,原千晶,森上真依,中西康人,木下博,井上芳光.
    • 学会等名
      体力科学
    • 発表場所
      岐阜国際会議場
    • 年月日
      2012-09-23
  • [学会発表] 姿勢筋疲労にともなう姿勢協同筋の補償作用2010

    • 著者名/発表者名
      伊東太郎,南本裕介,渡邊完児,井上芳光.
    • 学会等名
      日本生理人類学会誌
    • 発表場所
      大阪国際大学
    • 年月日
      2010-05-15
  • [図書] 多関節運動学入門2012

    • 著者名/発表者名
      山下謙智,伊東太郎,東隆史,徳原康彦
    • 出版者
      ナップ社

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公開日: 2014-08-29  

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