南米全土の純粋な先住民族2,500個体より採取した末梢血単核球検体について、Epstein-Barrウイルスを用いて550個体分のB細胞株(EBV-B細胞)を樹立し、南米各部族の遺伝的特徴の解明と部族間類縁関係の解析を実施した。人類遺伝学的解析に先立ち、アレイCGH解析を行いEBV-B細胞の樹立過程および長期培養時のゲノム安定性を確認できた。人類遺伝学的解析として、性による影響を排除するために常染色体マイクロサテライト8領域を用いて地理的な位置関係に基づいて南米全土を5グループに分類し、各グループ間で遺伝的特徴に差異があることを明らかにできた。
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