研究課題/領域番号 |
22580003
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安井 康夫 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (70293917)
|
研究分担者 |
森 正之 石川県立大学, 生物資源工学研究所, 准教授 (00320911)
相井 城太郎 新潟薬科大学, 応用生物科学部, 助教 (10391591)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | ソバ / 二花柱型自家不和合性 / 二花柱性 / 他殖性 / 自殖性 / 進化 |
研究概要 |
本研究の目的は世界に先駆けてソバの二花柱型自家不和合性を司る遺伝子(S 遺伝子)を同定し、C. Darwinの時代からの謎であった花の形態多型と自家不和合性の関連を分子レベルで解明することにある。前年度までにソバの二花柱型自家不和合性の雌蕊側形質を制御すると考えられる遺伝子、S-LOCUS EARLY FLOWERING 3 (S-ELF3)の同定に成功した。 S-ELF3は転写因子と考えられ、ソバの二花柱型自家不和合性機構を解明するためには実働遺伝子群の同定が必須となる。我々はChIP-Seqを利用し、実働遺伝子群を一網打尽にクローニングするため、リファレンスとなるソバゲノム配列の決定を行った。現在、100倍程度のカベレージでソバゲノムを解読しており、現在、メイトペア解析を行うことにより、長コンティグの作成を試みている。ソバゲノム解析結果とChIP-Seq解析結果は近年中に公表可能である。 本年度は雄側因子の同定のため、重イオンビーム照射種子を育成・採種し、M2世代において雄蕊形質に関わる変異体のスクリーニングを行った。その結果、雄蕊の形態が短柱花形質から長柱花形質へ転換した変異体を発見した。これまでに20個体程度の後代を確認しているが、変異体の表現型は完全にS遺伝子座と連鎖している。今後、詳細な連鎖解析を行うためにはマッピング集団の構築が必要なると考えられる。また同時に変異体の自家不和合性形質の確認を行い、変異体の雄(花粉)側の自家不和合性能力を検定する必要があると考えられる。さらに次世代シークエンシングを利用し、変異個所を同定することにより、ソバの二花柱型自家不和合性の雄側因子を同定することが可能となるだろう。現在、マッピング集団の構築、自家不和合性能力を検定するための変異体の育成、リファレンスゲノム配列の構築を行っており、近年中に雄側因子が同定されると考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|