研究課題/領域番号 |
22580014
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉田 徹志 愛媛大学, 連合農学研究科, 教授 (10145112)
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研究分担者 |
山本 由徳 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (00093956)
河野 俊夫 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (60224812)
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (00304668)
島村 智子 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (50350179)
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キーワード | 薬用植物 / ウコン / クルクミン / 遺伝的変異 / 食品 |
研究概要 |
1.アキウコンのクルクミン含有率の高い有望系統のマーカー開発 アキウコンの各系統の葉緑体DNA配列をPCR法により増幅し、その塩基配列を決定した。その結果、クルクミン含有率の高い系統のみがatpFイントロン領域に合計20塩基対の挿入または欠失(インデル)が存在していた。さらに、このインデル内には制限酵素であるSca Iの認識サイトが1つ存在していた。そのため、atpFintronのPCR産物およびそのSca Iを用いたPCR-RFLP法によりアキウコンの高クルクミン含有率系統を識別することを可能とした。 2.ウコンおよびハルウコンの根茎におけるクルクミンの蓄積経過 ウコンにおいて1次分岐根茎のクルクミン含有率は9月から10月の根茎形成直後に増加したが、10月から11月の根茎肥大期にほとんど増加しないかやや減少した。一方、ハルウコンのクルクミン含有率は1次分岐根茎において9月から10月の根茎形成直後に有意に減少した。このようなクルクミン含有率の減少の結果、成熟期のクルクミン含有量(含有率×乾物重)はウコンに比べハルウコンで有意に低くなった。株当たりのクルクミン含有量は根茎収量の増加に伴い増加し、クルクミン含有量の増加のためには根茎収量の増加が重要であることが示唆された。
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