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2010 年度 実績報告書

地理的DNA変異に基づく稲作随伴雑草タイヌビエの日本への侵入・拡散ルートの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22580017
研究機関秋田県立大学

研究代表者

保田 謙太郎  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00549032)

キーワードタイヌビエ / 葉緑体DNA変異 / 系統地理 / 水田雑草
研究概要

稲作とともに日本国内に拡がったとされる稲作随伴雑草タイヌビエを研究対象として、葉緑体非コード領域DNAの広域シークエンス分析(約7000bp)を行い、日本国内および近隣諸国におけるタイヌビエの遺伝的類縁性を明らかにする。さらに、得られた変異をSNPS法で検出する方法を開発し、日本および近隣諸国の多数(約250地点)のタイヌビエの地理的遺伝変異を分析する。稲作随伴雑草タイヌビエが本当に稲作の伝播とともに日本に侵入し、拡散したのかという雑草学における根本的問題の解明を目指す。
初年度となる本年度は、まずタイヌビエが未収集である福島県、群馬県、栃木県、茨城県などの南関東地域と南九州地域(鹿児島県と宮崎県)においてタイヌビエを収集した。収集時には水田の管理状況や緯度・経度・高度を記録した。また、大阪府立大学(申請者の出身大学、2000~2001年にタイヌビエの研究を行う)にタイヌビエ種子の分譲を依頼し、外国産の材料を入手した。次に、葉緑体DNAのイントロンおよび遺伝子間領域を増幅するためのプライマーを20セット設計し、そのプライマーでのDNA増幅の有無を確認し、葉緑体DNAの広域シークエンス分析(約7000bp)が行える体制を整えた。さらに、DNAの増幅が確認できた領域については塩基配列を15系統のタイヌビエと1系統のイヌビエについてシークエンス分析によって解読した。タイヌビエの葉緑体DNAには種内変異があることを見つけた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 北部九州の大豆畑への帰化アサガオ類(Ipomoea spp.)の侵入状況2010

    • 著者名/発表者名
      保田謙太郎・住吉正
    • 雑誌名

      雑草研究

      巻: 55(3) ページ: 183-186

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A new allele of flower color gene W1 encoding flavonoid 3'5'-hydroxylase is responsible for light purple flowers in wild soybean Glycine soja.2010

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, R., J.G.Dubouzet, H.Matsumura, K.Yasuda, T.Iwashita
    • 雑誌名

      BMC Plant Biology

      巻: 10:155(電子版10)

    • 査読あり
  • [学会発表] 北日本海地域における帰化アサガオ類の分布 雑草研究55(別):902010

    • 著者名/発表者名
      保田謙太郎
    • 学会等名
      日本雑草学会
    • 発表場所
      福井県県民ホール(福井県)
    • 年月日
      2010-04-10
  • [図書] 雑草学事典 CD版2011

    • 著者名/発表者名
      山口裕文, ほか120名
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      日本雑草学会

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公開日: 2012-07-19  

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