研究課題
基盤研究(C)
水稲穂数予測モデルの開発のため、群落基部補光装置を用いた光質処理や窒素施用処理により、水稲の茎数動態に及ぼす光量・質、窒素供給速度の影響およびそれぞれの関係性を検討した。群落基部に対する赤色光の補光は最高分げつ期以降の分げつの減少に影響を及ぼさないことを明らかにした。最高分げつ期の出現時期は土壌溶液中のアンモニア態窒素の消長に依存する一方、それ以降の窒素吸収速度が茎数に及ぼす影響は小さく、受光量の多寡による光合成産物量の差が有効茎数の維持により重要であることが示唆された。