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2011 年度 実績報告書

2倍体イチゴを用いた四季成り性遺伝子の単離と利用

研究課題

研究課題/領域番号 22580025
研究機関東北大学

研究代表者

西山 学  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (80312627)

研究分担者 金山 喜則  東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (10233868)
キーワードイチゴ / 二倍体 / 花成 / 四季成り性
研究概要

イチゴ(Fragaria×ananassa. 8倍体)には,一季成り性品種(一般に質的短日性)と,四季成り性品種(一般に量的長日性)がある.イチゴのように,同一種内で短日性と長日性の品種や系統が利用されている植物は,生産上および学術上,大変貴重である.そこで,本研究では,イチゴの一季成り性品種と四季成り性品種の花成関連遺伝子を単離・比較することにより,四季成り性の分子機構を明らかにし,育種等への利用に資することを目的とする.しかし,イチゴの栽培種は,高次倍数体で遺伝子の解析が困難である.そこで,本年度は,イチゴ属のモデル植物として2倍体のワイルドストロベリー(F.vesca)の一季成り性の系統と四季成り性の品種などを供試した.
ワイルドストロベリーの花成の光周性に関する情報は不十分であり,温度と日長を制御して,各品種・系統の日長反応性を確認する必要があったことから,'Alexandra','ミグノネット',ワイルドストロベリーの変種(F.vasca ver.vesca)の系統を供試し、実生から栽培した.昼温(6~18時)/夜温(18~翌6時)を25/20℃に設定した自然光型ファイトトロン内で,自然日長(10.5~16時間)で栽培した.'Alexandra'と'ミグノネット'はほぼ1年を通して開花し続けた.一方,F.v.ver.vescaの系統は,栽培期間中に開花しなかったが,ランナーを発生した.以上の結果,四季成り性であると考えられた2つの品種について,自家受粉と交雑を行って,それぞれで種子を得た.また,RNAの抽出とPCRによる花成関連遺伝子のクローニングも引き続き行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

3月中旬頃の東日本大震災で,一時期断水や停電で植物育成装置が停止した際に,植物体に何らかの生理的な変化があったのか,四季成り性の品種や系統が当初の予定通りに開花しなかったため,交配などを行う時期が遅くなった.

今後の研究の推進方策

やや遅れが生じたものの,その後は,植物体は順調に生育しており,計画通りに研究を行う予定である.

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公開日: 2013-06-26  

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