研究課題
遺伝子組み換えは、地球の温暖化や飢餓に対処できる技術として、世界的に導入が進んでいる。しかし、モデル植物や一部の植物を除くと効率的な再分化法がなくて困っているのも現状である。当研究では、煩雑な植物成長調節剤の組み合わせが不要な再分化法である全茎切断法の組織培養への応用と、フェノール代謝阻害物質AOPPの培地への添加を行って再分化効率を向上させようとした。その結果、トマトでは、in vitro全茎切断によってリーフディスク法よりも高い再分化効率が得られた(未発表)。また、in vivoでは、全茎切断した茎切断面を暗黒処理すると、フェノール代謝が抑制されて再分化が促進されることが分かった(下記の2011年論文)。そこで、in vitro全茎切断法とAOPPの培地への添加を組み合わせたところ、再分化効率が更に向上することも明らかになった(未発表)。一方フウランでは、培地へのAOPP添加が褐変を抑制して再分化効率を向上させた(下記の2010年論文)。
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J.Japan.Soc.Hort.Sci
巻: 80 ページ: 45-51
巻: 79 ページ: 367-371