研究課題/領域番号 |
22580052
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
大西 浩平 高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (50211800)
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研究分担者 |
木場 章範 高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (50343314)
曵地 康史 高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (70291507)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | エフェクター / 植物病理学 / ゲノム / 遺伝子 |
研究概要 |
青枯病菌は、トマトやナス等広範囲の植物に感染する植物病原細菌である。その病原性には3型分泌系およびそこから分泌されるエフェクターが必須である。青枯病菌は他の植物病原細菌と比べてより多種類(70種類以上)のエフェクター分子を保有しており、宿主域の広さとの関連性が想定されている。しかし、個々のエフェクターの機能については不明な点が多く、また1種類のエフェクター分子を欠失させた変異株において、その病原性にはほとんど影響がないことが多い。そこで、本研究は、エフェクター分子を複数欠失させ、その変異株の病原性を調べることで、エフェクターの機能を解析することを目的とした。すべてのエフェクター分子を欠いた変異株を構築することはできなかったが、1種類のエフェクター分子を欠失させた変異株は網羅的に作製できた。大部分の変異株の宿主植物ナスに対する病原性は変化しなかったが、rsc0245変異株は著しく病原性が低下した。Rsc0245は宿主細胞に注入されInosine-uridine preferring nucleoside hydrolaseドメインを持つことは示されているが、機能は未知であり、今後その機能の解明を行っていく。一方、重複欠損株解析では、特定のエフェクター群(Galaファミリー7遺伝子、SKWPファミリー6遺伝子、HLKファミリー3遺伝子)すべてを欠失した株は、病原力は低下するものの、病原性を失うことはなかった。本欠損株から、さらに複数のエフェクター遺伝子を欠失させた株も構築したが、現在までのところ,病原性を失った変異株は得られていない。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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