イネいもち病圃場抵抗性の機作解明のため、圃場抵抗性遺伝子Pi34の単離、および遺伝子・細胞レベルで真性抵抗性遺伝子との抵抗性反応の比較解析を行った。遺伝子発現抑制により相補性が確認されたPi34候補遺伝子OMG02は、2個のエクソンからなる機能未知遺伝子であった。いもち病菌感染時のPi34保有系統における抵抗性反応を真性抵抗性と比較した結果、葉鞘表皮細胞では真性抵抗性遺伝子を保有する系統と同様の反応を示した。一方、葉身における活性酸素蓄積パターンは接種24時間後では真性抵抗性と類似性を示したが、48時間後では異なった。
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