研究課題/領域番号 |
22580074
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研究機関 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
池田 成志 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター・畑作研究領域, 主任研究員 (20396609)
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キーワード | ダイズ / インゲン / 連鎖障害 / 根粒 / 根圏 / 土壌DNA / 微生物 / 多様性 |
研究概要 |
平成22年度と同じ圃場を使用して、同一の作付け(ダイズ根粒非着生系統、ダイズ根粒着生野生型系統(品種Enrei)、ダイズ根粒超着生系統、連作障害の発生程度の異なるインゲン品種(金時類・手亡類))の連作を実施した。栽培はダイズ・インゲンの慣行栽培に準じて行った。8月までの栽培はほ順調であったが、十分に生育したと思われる時期(7月上旬)に電気牧柵を外したところ、ダイズ根粒超着生系統の圃場において獣害が発生し、圃場の均一性に若干問題が発生した。8月上旬に各試験圃場からバルク土壌と9個体分の根圏土壌及び植物体(根・茎・葉)についてサンプリングを行った。バルク土壌及び根圏土壌については、篩(直径2mm)にかけた後、市販キットを用いて試料あたり3反復でDNA抽出を行った。植物体については、凍結保存後、液体窒素により組織を均一に粉砕し、試料あたり3反復でDNA抽出を行った。収量調査等によるインゲン連作障害の評価を予定していたが、従来の北海道の気象記録にはない9月上旬の大型台風の被害により圃場が壊滅的打撃をうけ、収量調査が不可能となった。しかしながら、8月上旬の微生物相の分析試料の確保は順調に進めることができており、本課題の主目的である連作による根圏微生物相の分析については大きな支障はなく、課題全体への影響は小さい。2010年及び2011年の8月上旬のサンプリングにより得た土壌・植物体のDNAを用いて、現在、共生微生物群集構造解析及び根圏土壌中の線虫類の動態解析をDNA多型解析法(RISA法・T-RFLP法等)により圃場間と年次間の微生物多様性の比較解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始年度からの圃場の作成及び気象等の影響を受けており、若干の計画変更はあるが、重要なサンプリングは順調に進めており、分析試料が一通りそろい始めているので、今後は課題提案での仮説検証が可能と考える。
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今後の研究の推進方策 |
ダイズ根粒根圏及び非根粒根圏に特徴的な微生物群の特定や、インゲンの連作障害と相関関係を示す根圏土壌微生物群・植物共生微生物群の特定、及びこれら微生物群の分離・培養を試みる。
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