根粒の存在がマメ科作物の連作障害の主因と考え、根粒着生量の異なるダイズ変異体(非着生型、超着生型、野生型)を3年間連作し、前作が連作に弱い後作のインゲンの根圏土壌の微生物多様性に及ぼす影響を検討した。その結果、前作までの連作ダイズの根粒形成量が後作のインゲン根圏土壌に対する 影響は線虫を含めた真核微生物の群集構造解析では観察されなかった。しかしながら、根粒非着生ダイズ変異体の連作はインゲンの連作に似た土壌細菌相を形成することが示唆された。また、糸状菌類の解析の結果からは、根粒のバイオマスが増加するとMortierella elongataの割合が根圏で増加することが示唆された。
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