• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

LysRタイプ転写調節因子による遺伝子発現調節機構と自己認識基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22580078
研究機関静岡大学

研究代表者

小川 直人  静岡大学, 農学部, 教授 (60354031)

キーワード遺伝子 / 発現制御 / LysRタイプ転写調節因子 / 応用微生物 / 細菌 / 分子生物学 / 転写 / プロモーター
研究概要

LysRタイプ転写調節因子(LTTR)は、全長約300アミノ酸のうちのN末端側の約50アミノ酸がプロモーターDNAへの結合に関与し、それ以外のC末端側の領域が誘導物質認識に関与すると考えられている。CbnRについてその立体構造から、N末端側の領域でターンを形成してDNA側へ突出している部位のアミノ酸Val27、Ser28、Gln29がDNAとの結合にとくに重要である可能性が高いと考えられた。これらを他のアミノ酸に置換した変異型CbnRは、いずれもプロモーターDNAへの結合能もしくは転写活性化能を失ったことから、これらアミノ酸がDNAとの結合または転写活性化に必須であることが判明した。
一方、類縁のLTTRであるTfdTで誘導物質認識に関与すると推定されたアミノ酸からの類推により、対応する位置のアミノ酸を置換した変異型CbnRを作製して解析したところ、Phe98、Thr100、Lys129、Arg199、Phe202、Val246の6か所のアミノ酸で、野生型CbnRとは異なるパターンの転写活性化能を示した。このことから、これら6か所のアミノ酸がCbnRの誘導物質認識に関与すると推定された。
CbnRとcbnAプロモーター断片との共結晶作製に供試するために、cbnAプロモーター断片を大量に調整することを目的として、大腸菌の多コピーベクターpUC19を用いて、cbnAプロモーターを含む長さ63bpまたは70bpのDNAを16個、制限酵素サイトを介して縦列にクローニングしたプラスミドを構築した。このプラスミド構築物により、cbnAプロモーター断片の効率的な調整が可能となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Cupriavidus necator NH9株のLysRタイプ発現調節因子CbnRの誘導物質認識部位の解析2011

    • 著者名/発表者名
      高林正恵、小川直人, 他
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      (震災の影響で要旨集の発刊をもって開催に代えた)
    • 年月日
      2011-03-27
  • [学会発表] Cupriavidus necator NH9株のLysRタイプ発現調節因子CbnRのDNA結合領域の解析2011

    • 著者名/発表者名
      高田香織、小川直人, 他
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      (震災の影響で要旨集の発刊をもって開催に代えた)
    • 年月日
      2011-03-27

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi