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2012 年度 実績報告書

新規チオシアネート取り込み輸送体の機能的構築および共役活性評価

研究課題

研究課題/領域番号 22580082
研究機関京都大学

研究代表者

荒川 孝俊  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30523766)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードABCトランスポーター / 微生物代謝 / 膜タンパク質
研究概要

本課題では、Thiobacillus属細菌のチオシアネート加水分解酵素下流遺伝子群産物について機能的複合体として発現させ、その詳細を同定することを目指している。オペロンを構成する4種の遺伝子(orf2,3,4,5)について組換え体生産を行うため、前年度に引き続き種々の宿主を用いて以下の内容で発現条件検討を進めた。
(1) 膜外ドメイン遺伝子産物:ABC輸送体膜外ドメインに相当するorf2およびorf3の全長遺伝子産物は大腸菌や出芽酵母の宿主系では封入体画分に発現した。そのためこれらの可溶性発現を目指し、プレ配列付加体を作成し可溶化性状に影響を与えるかどうかを試みた。大腸菌ホストではpelBシグナルやN-末マルトース結合タンパク融合体の、出芽酵母組換え系においてはアルファ因子分泌シグナル配列の付加を行ったが、いずれも可溶化性状の改善は見られなかった。これらについてorf4遺伝子をポリシストロニックに組み込むことで共発現を試みたが、発現プロファイルに大きな変動は生じなかった。現在、二次構造予測から不安定と思われる末端配列を切除した発現系構築を進めている。
(2) 膜内ドメイン遺伝子産物:膜貫通配列を有するorf4およびorf5については、構築されたC末GFP融合タンパク大腸菌発現コンストラクトを用いて、膜画分からの可溶化スクリーニングを行った。小スケール発現における蛍光ゲルろ過分析ではイオン性界面活性剤およびC10・C12マルトシドを可溶化剤としたアッセイを行った。その結果得られた蛍光強度ピーク形状は単分散性を示さないものであることから、機能的発現には複数サブユニット同時発現などの構造安定化が望まれると判断された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Two arginine residues in the substrate pocket predominantly control the substrate selectivity of thiocyanate hydrolase2013

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Yamanaka, Takatoshi Arakawa, Toshinori Watanabe, Satoshi Namima, Masa Sato, Shota Hori, Akashi Ohtaki, Keiichi Noguchi, Yoko Katayama, Masafumi Yohda, Masafumi Odaka
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering

      巻: Vol. 116、Issue 1 ページ: 22-27

    • DOI

      DOI:10.1016/j.jbiosc.2013.01.013

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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