・WRI1 の種子特異的発現に必須であることを明らかにした 250 bp から 241 bp までの 10 bp の領域に 2 bp ごとの塩基置換を導入したプロモーターを解析した結果、いずれの場合も種子における発現が観察され、種子特異的発現に関わるシス配列の詳細な決定には至らなかった。また、300 bp から 200 bp の領域について、種々の欠失を持つプロモーターを解析した結果、300 bp から 261 bp まで、および 240 bp から 201 bp までを欠失させた場合でも、登熟種子における発現が観察された。 ・種子特異的発現に必須な 10bp を含む DNA 断片とシロイヌナズナの転写因子のみからなるライブラリーを用いた酵母 One-hybrid 法により、いくつかの陽性クローンを得た。シロイヌナズナ培養細胞のプロトプラストにおける一過的発現系で WRI1 プロモーターの発現を活性化しなかった。ゲルシフトなど他の方法により DNA 結合能を有するか確認する必要がある。 ・2012年12月に他の研究グループにより本研究と重複する内容の研究成果が論文にて報告があり、本研究の成果は新奇性に乏しくなり学術論文として発表することができなかった。
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