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2012 年度 実績報告書

多機能低膨潤・両親媒性澱粉の創出

研究課題

研究課題/領域番号 22580127
研究機関東京農工大学

研究代表者

高橋 幸資  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30163257)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード低膨潤澱粉 / 両親媒性澱粉 / アシル化
研究概要

馬鈴薯澱粉(PS)をリパーゼ溶液に浸漬し、エタノール脱水後風乾してリパーゼ保持澱粉(Lip/PS)を調製した。n-ヘキサン、オレイン酸(OA)およびモレキュラーシーブを加え、30℃で46 h撹拌しながら加熱しアシル化した。n-ヘキサンおよびエタノールで洗浄後、風乾してOA結合PS (OA-PS)を得た。Lip/PSにOAを加え、65℃で16 h加熱し、未反応のOAをn-ヘキサンで洗浄除去し、風乾して無溶媒系OA-PS (solvent-free)を調製した。OA-PSのOA含量はそれぞれ約5.5%および0.6%で、偏光像およびx線回折パターンからnative PSと同様の結果を示したので、アシル化によって澱粉の結晶構造の本質的変化はないと考えられた。n-ヘキサンを用いてアシル化して調製したOA-PSも、無溶媒系で調製したいずれのOA-PSも糊化温度が上昇し、粘度および膨潤度が著しく低下した。110℃で30 min加熱しても膨潤粒は崩壊せず、100℃におけるOA-PSの糊液からの水分散逸は、native PSより速やかであった。また、native PSは濃度が増加しても蒸留水と同じ表面張力を示したが、OA-PSは、濃度依存的に表面張力が低下した。以上のことから、Lipの逆反応でPSにOAが結合でき、低膨潤で両親媒性のある澱粉が開発できると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オレイン酸結合澱粉(OA-PS)の特徴

    • 著者名/発表者名
      安渡加奈、服部誠、好田正、丹尾式希、三輪典子、高橋幸資
    • 学会等名
      日本応用糖質科学会
    • 発表場所
      東京

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公開日: 2014-07-24  

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