馬鈴薯澱粉(PS)をリパーゼ溶液に浸漬し、エタノール脱水後風乾してリパーゼ保持澱粉を得た。オレイン酸(OA)n-ヘキサン溶液を加えアシル化した。未反応のOAを洗浄除去してOA結合PS(OA-PS)および反応溶媒を用いないOA-PS(solvent-free)を得た。OA-PSのOA含量はそれぞれ約5.5%および0.6%で、いずれのOA-PSも糊化温度が上昇し、粘度および膨潤度が著しく低下した。水分散逸が速やかで、表面張力も濃度依存的に低下したことから、リパーゼによるアシル化で低膨潤で両親媒性のある澱粉が開発できると考えられた。
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