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2012 年度 実績報告書

抗酸化成分の目視検出時間計測定量法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 22580142
研究機関尚絅学院大学

研究代表者

赤坂 和昭  尚絅学院大学, 総合人間科学部, 教授 (10201881)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード目視定量法 / 簡易分析法 / 抗酸化成分 / ビタミンC / ビタミンE / 薄層クロマトグラフィ
研究概要

TLCを用いた目視検出法によるトコフェロール類(α-、β-、γ-およびδ-トコフェロール)の簡易分別定量法について検討した。TLCで分離ではβ-トコフェロールとγ-トコフェロールは分離できなかったことから、これらは(β +γ)-トコフェロールとして計測した。トコフェロール類を分離後、試薬溶液[3,6-dihydroxyxanthane]を噴霧した後、光照射下、発色の様子を録画・記録し、録画画像の解析によりスポットが完全に消失した時間を誘導期の終わりとして求めた。スポット消失時間とトコフェロール類の濃度の関係は、いずれの濃度領域においても直線とはならなかったが、近似式計算により、2次関数で非常によく表現され、2.5~62.5μg/mlの濃度範囲で相関係数R2は0.995~0.998であった。
各トコフェロール類の0.25及び1.25mg/10ml溶液をそれぞれ9連で分析した際の誘導期の計測値の相対標準偏差は6%以下であった。市販の大豆油に標準トコフェロールをそれぞれ0.595mg/g添加した際の回収率は、93~106%で、その測定値の相対標準偏差は2.5~5.7%(n=4 or 5)であった。
市販の新鮮な食用植物油16種及びポテトフライを揚げた大豆油(4種)、キャノーラ油(4種)の計24種についてTLC法とHPLC法により測定したトコフェロール量を比較した。尚、HPLC法においても、β-トコフェロールとγ-トコフェロールの和として評価した。その結果、両方法間に非常に良好な相関性が認められ(R2=0.931~0.967)、本法により簡便・手軽にトコフェロール類の分別定量が可能であることを示すことができた。
本法のTLC分析自体に必要な油の量は100μg程度と非常に微量で分析が可能であり、測定結果はHPLC法とよく一致したことから、簡易分析法として有効な方法と考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Simple Determination of L-Ascorbic Acid on TLC by Visual Detection Using Autocatalytic Reaction2013

    • 著者名/発表者名
      Kazuaki Akasaka
    • 雑誌名

      Analytical Sciences

      巻: 29(5) ページ: 505-509

  • [学会発表] TLCを用いたビタミンEの簡易目視定量法

    • 著者名/発表者名
      赤坂和昭
    • 学会等名
      日本農芸学会2013年度大会
    • 発表場所
      東北大学川内北キャンパス

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公開日: 2014-07-24  

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