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2010 年度 実績報告書

抗酸化物質がβアミロイド沈着を低下させる可能性を位相X線画像で解析する新しい試み

研究課題

研究課題/領域番号 22580145
研究機関北里大学

研究代表者

丸山 弘子  北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (50129269)

研究分担者 武田 徹  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (10197311)
川上 文貴  北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50511896)
キーワード抗酸化物質 / クルクミン / 脳神経疾患 / アルツハイマー / 免疫組織染色 / タウタンパク質 / βアミロイドタンパク質 / 位相X線画像
研究概要

1.APP&PS1 double transgenic(PSAPP)マウスの脳へのβアミロイド集積の検討
PSAPPマウスを繁殖し、脳に沈着するβアミロイド40、βアミロイド42タンパク質とタウタンパク質の沈着時期、沈着数を免疫染色後解析した結果、両アミロイド斑はほぼ同様な増加パターンを示し、生後2ヶ月から発生し4から5ヶ月目で急激に増加することが分かった。タウタンパク質については正常マウスでも陽性細胞は認められたが、アミロイド斑と同様に4から5ヶ月目で増加していた。7ヶ月以降は斑の数の増加は停滞するが沈着斑の濃度が増加する事が確認された。また、認知機能の変化を調べるためのオープンフィールドテスト法による行動実験を行った。マウス1匹当たり30分測定し画像解析した結果では、雌性マウスでは生後7から8ヶ月で移動距離の減少が認められ、アミロイド斑の出現と相関する基礎データを得る事ができた。雄性マウスでは発症が遅れる事が確認された。
2.抗酸化物質(クルクミン)のPSAPPマウス脳におけるβアミロイドの集積抑制効果の検討
生後2ヶ月目よりクルクミン0.02%、クルクミン0.5%添加飼料、あるいはアスピリン0.003%添加飼料を自由摂取させ、現在、生後8ヶ月目の行動解析を遂行している。クルクミン摂取により行動異常の発症が遅延する傾向が認められており、今後は、短期実験を繰り返して病理組織解析、位相X線画像解析等の詳細なデータを得る計画である。クルクミン摂食PSAPPマウスでは対照群に比べ延命が認められており、クルクミンの効果を示す基礎データを得る事が出来た。
今後はクルクミンの摂取によるタンパク質集積抑制効果を位相X線画像解析する。

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公開日: 2012-07-19  

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