研究課題/領域番号 |
22580145
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
丸山 弘子 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (50129269)
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研究分担者 |
武田 徹 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (10197311)
川上 文貴 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50511896)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / βアミロイド蛋白質 / Tau蛋白質 / クルクミン / Tau蛋白質リン酸化 / 位相X線画像 |
研究概要 |
1)アルツハイマー(AD)マウスの短期記憶試験と生存率について、マウスにCurcumin添加飼料を与え、短期記憶試験を行った。ADマウスでは交替行動率にばらつきが認められ、変動係数は雌性Normal群4%、AD群45%、Curcumin 0.02%群18%、Curcumin 0.5%群19%となりCurcumin群で変動が小さいことが分かった。10ヶ月齢での生存率は、AD群が75%、Curcumin 0.02%群が100%、Curcumin 0.5%群が95%であり、Curcumin摂取による延命効果が認められた。 2)βアミロイドタンパク質(Aβ)蓄積の確認は抗Aβ-40、42抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。蓄積が認められた大脳皮質部分での大きさ及び個数を解析した結果、10ヶ月齢雌性ADマウスのAβ-40、42斑の個数には差が認められなかったが、Aβ-42の面積ではAD群に比べCurcumin 0.02%群では約半分の面積となり有意に低値を示し抑制が認められた。 3)Tauタンパク質リン酸化誘導の解析は、Aβ-40、42とリン酸化Tauタンパク質(Tau-Ser 396、404)の蓄積量をWestern Blotting法で解析した。AD群に比べCurcumin群ではAβ-42とリン酸化Tau蛋白質の減少が認められ、リン酸化が抑制されていた。 4) 位相X線3次元画像は、高エネルギー加速器研究所内の放射光施設で撮影した。13ヶ月齢でAD及びNormalマウス脳を、17.8 keVのX線エネルギーで撮影した。Normalマウスでは大脳皮質と海馬領域で、異常な高密度Aβ は描出されなかったが、AD群ではAβ-40が多数描出された。一方、Curcumin 群ではAβの減少と沈着がない 個体も認められ、本法により3次元的にAβの存在部位を解析するには有効であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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