• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

花粉症と関連する主要農作物中のクラス2食物アレルゲンの変動解析

研究課題

研究課題/領域番号 22580150
研究機関近畿大学

研究代表者

森山 達哉  近畿大学, 農学部, 准教授 (60239704)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード農作物 / アレルゲン / 変動解析 / 花粉症 / 口腔アレルギー症候群
研究概要

本研究では、我が国で消費される主要な農作物について、主要アレルゲン候補分子群を網羅的にクローニング、発現または精製し特異抗体を得る。それらを用いて検出・定量系を構築し、品種間差異、栽培環境(病虫害被害の有無)による変動、加工法、調理法などによる種々の変動解析を行うことによって農作物アレルギーリスクの変動要因を明らかにする。本年度は、昨年度に引き続き、各種農作物の汎アレルゲンであるソーマチンライクプロテインに関して抗体を作製した。また他にもLTPに関しても精製し、抗体の作製を行った。こうして、花粉症と関連する、主要な農作物中のクラス2食物汎アレルゲンを検出しうる抗体として、プロフィリン、ソーマチンライクプロテイン、Betv1ホモログ、パタチン、LTPなどに対する抗体の作製をほぼ終え、これらを用いて、品種間、栽培方法、加工方法、調理方法、成熟度合い等による変動解析を行った。その結果、農作物の品種によって変動するアレルゲンや、病害虫被害によって変動するアレルゲン、変動しないアレルゲン、完熟によって増加するアレルゲン、減少するアレルゲンなど、多様な変化が明らかとなった。また加工方法によってもアレルゲンの変動は大きく、特にクラス2アレルゲンの場合のリスク要因となる可溶性(ネイティブな)分子のアレルゲン性に関しては、加工法や調理法の影響を受けやすく、加熱や酸処理などによって沈殿しリスク低減化する可能性が示唆された。
今後は、花粉症に関連するマイナーな汎アレルゲンに関しても、抗体作製や変動解析などを行うことにより、より詳細な知見が得られる。また、変動解析においても、より幅広い変動要因について解析することにより、より充実した知見が得られると考えている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 「豆乳による口腔アレルギー症候群の2例」2012

    • 著者名/発表者名
      吉田珠英
    • 雑誌名

      皮膚科の臨床

      巻: 54 ページ: 418-422

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「モモのアレルギーはどこまでわかっているのか」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 雑誌名

      月刊 食生活

      巻: 106(7) ページ: 41-45

  • [雑誌論文] 「植物性食品素材による新たな食物アレルギーリスク」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 雑誌名

      明日の食品産業

      巻: 2012(11) ページ: 36-42

  • [雑誌論文] 「イムノブロッティング法によるアレルゲンの抗原解析:原因素材及びリコンビナント・アレルゲンを用いて」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 雑誌名

      アレルギーの臨床

      巻: 32(13) ページ: 1253-1257

  • [雑誌論文] 大豆アレルギーにおけるGly m4,Gly m5,Gly m6特異IgEの重要性およびGly m5,Gly m6サブユニット特異IgEについて2012

    • 著者名/発表者名
      足立厚子
    • 雑誌名

      J Environ Dermatol Cutan Allergol.

      巻: 6(2) ページ: 60-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「食品素材の新規アレルゲンリスクについて」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 雑誌名

      日本食品新素材研究会誌

      巻: 15(2) ページ: 51-57

  • [学会発表] 「大豆クラス2食物アレルゲンGlym4の精製、特性解析及びモノクローナル抗体作製」2013

    • 著者名/発表者名
      末森佑輔
    • 学会等名
      日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      東北大学川内キャンパス(宮城)
    • 年月日
      20130327-20130327
  • [学会発表] 「食品素材の新規アレルゲンリスクについて」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 学会等名
      第55回 食品新素材研究会 特別講演
    • 発表場所
      京都テルサ(京都)
    • 年月日
      20120717-20120717
    • 招待講演
  • [学会発表] 「リコンビナント・アレルゲン及び抗アレルゲン抗体を用いた抗原解析」2012

    • 著者名/発表者名
      森山達哉
    • 学会等名
      第24回日本アレルギー学会春季臨床大会シンポジウム
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)
    • 年月日
      20120512-20120512
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi