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2012 年度 実績報告書

活性酸素種および脂質過酸化物が抗体産生へ及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22580151
研究機関九州産業大学

研究代表者

高杉 美佳子  九州産業大学, 工学部, 准教授 (60305802)

研究分担者 新井 博文  北見工業大学, 工学部, 准教授 (70295848)
山田 耕路  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60158186)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアレルギー / HNE / IgA / IgE
研究概要

アレルギーの罹患率が増加傾向にあり、国民の約30%が何らかのアレルギー疾患をもっていると言われている。アレルギーは発症メカニズムによりI~V型に分類され、食物アレルギーや花粉症はI型に属する。アレルゲンが体内に侵入するとIgEが産生されてマスト細胞に結合し、再侵入したアレルゲンがIgEを架橋するとマスト細胞から化学伝達物質が放出されてくしゃみや鼻水などの症状を引き起こす。このことから、IgEはアレルギーの原因抗体であると言える。また、I型アレルギーにおいてはIgEだけでなくIgAも重要な役割を果たしている。IgAは粘膜に分泌され、アレルゲンと結合してアレルゲンが体内に侵入するのを防いでいる。したがって、IgAの産生抑制はアレルギーの発症を促す。
活性酸素により生成した脂質過酸化物は、がんや老化の原因であるだけでなく、炎症反応においても重要な役割を果たしている。しかし、脂質過酸化物が炎症の一種であるアレルギー反応に影響を及ぼすかは明らかになっていない。そこで、脂質過酸化物の一種である4-ヒドロキシ-2-ノネナール (HNE) がIgEおよびIgA産生に及ぼす影響を検討した。
HNE存在下でIgE 抗体産生細胞株U26624時間培養し、上清中のIgEを定量した結果、HNEはIgE産生に対して顕著な影響を及ぼさなかった。これに対し、IgA産生細胞株KHM-1Bでは、濃度依存的にIgA産生を抑制した。また、HNEがKHM-1Bのチロシンリン酸化に及ぼす影響を検討した結果、HNE添加12時間後のチロシンリン酸化が抑制されていた。
これらの結果より、HNEはIgA産生を抑制することでアレルギー促進的に作用する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effect of 4-hydroxy-2-nonenal on chemical mediators release from mast cells2013

    • 著者名/発表者名
      Mikako Takasugi
    • 学会等名
      104th AOCS Annual Meeting & Expo
    • 発表場所
      Palais des congres de Montreal, Montreal, Quebec, Canada
    • 年月日
      20130428-20130501

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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