研究概要 |
味覚情報伝達の内、特に、基本味の発生に関係する細胞内ナトリウムイオンおよびカルシウムイオンの濃度制御に関与する分子について、分子生理学的解析を行った。その結果、Na,K-ATPase α1,β1,FXYD6が複合体を形成して甘味・苦味・うま味を受容する味細胞のナトリウムイオンの濃度制御に関与することを示唆する結果を得た。また、甘味・苦味・うま味を受容する味細胞のカルシウムイオンを介した情報伝達に、イノシトール三リン酸受容体、TRPM5,Jaw1が複合体を形成して関与する可能性を見出した。
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