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2010 年度 実績報告書

外来木本植物ニワウルシの分布の現状と遺伝マーカーを用いた分布拡大に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22580157
研究機関東京大学

研究代表者

齊藤 陽子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (00302597)

研究分担者 井出 雄二  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90213024)
キーワードニワウルシ / 全国 / 甲府盆地 / マイクロサテライトマーカー / 景観 / 導入履歴
研究概要

本研究は、中国原産の木本植物であり、日本各地で生育しているのが見られるニワウルシ(Ailanthus altlssma)の国内における分布の現状や生態について明らかにすることを目的としている。研究内容は、1.分布調査と2.遺伝マーカーを用いた遺伝解析からなり、それぞれが調査スケールにより(1)全国レベル(2)景観レベル(3)林分レベルの3つに分けられる。本年度は、1-(1)について文献を主体とした調査を行い、日本国内の47都道府県すべてにおいてニワウルシが生育していることを明らかにすることができた。1-(2)については、山梨県甲府盆地内900km^2を1kmメッシュに分けて踏査したところ、全メッシュ中約33%でニワウルシが分布しており、Moran'S Iの値は集中分布を示していた。さらに分布の有無と環境・景観データとの比較から、本種の分布は低標高メッシュに偏っていることが明らかになった。1-(3)については、甲府盆地の分布が集中している6km×5kmの地域を対象とし、1960年代から2000年代までの4時期の航空写真を用いてニワウルシ群落の分布と面積を判別した。その結果、2000年代に群落が急増していること、群落のうち約90%は成立当初から群落面積が変化しないことが明らかとなった。2-(2)については、まずマーカーのスクリーニングを行い、遺伝的多様性の解析に有効である核SSRマーカーは9座が利用可能であることが分かった。一方、家系解析に有効である葉緑体SSRマーカーは甲府盆地内では多型がなかったため、葉緑体DNAのシーケンスを行い、調査範囲内に多型があるSSR2座を得ることができた。さらに、遺伝解析のためのサンプルを甲府盆地内で9集団221個体を収集した。2-(3)については、1-(3)で判別された群落のうち11集団254個体を収集した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 甲府盆地におけるニワウルシ群落の消長2011

    • 著者名/発表者名
      中馬美咲・齊藤陽子・井出雄二
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2011-03-10

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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