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2012 年度 実績報告書

森林内でのスギ材腐朽過程における木材腐朽菌とバクテリアの相互作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22580187
研究機関宮崎大学

研究代表者

目黒 貞利  宮崎大学, 農学部, 教授 (50112321)

研究分担者 雉子谷 佳男  宮崎大学, 農学部, 准教授 (10295199)
亀井 一郎  宮崎大学, 農学部, 准教授 (90526526)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード木材腐朽菌 / バクテリア / 相互作用 / 木材腐朽試験 / CMCase活性 / 木材重量減少率 / リグニン減少率 / 酸可溶性リグニン
研究概要

宮崎大学田野フィールド(演習林)から子実体が発生している腐朽材を採取した。そして、子実体から腐朽菌を,また同一腐朽材から細菌をそれぞれ分離し,寒天培地上で対峙培養することで,広葉樹腐朽材から採取した木材腐朽菌Stereum sp. TN4Fの菌糸成長を放線菌 Curtobacterium sp. TN4W-19が促進することを見いだした。スギ腐朽材から単離した腐朽菌TN-3Fとバクテリア19株を用いて、コナラ培地で腐朽試験を行ったが、明瞭な腐朽促進効果は検出できなかった。スギ培地では腐朽菌の成長そのものが非常に遅かった。一方、同じく広葉樹腐朽材から単離した腐朽菌TN-6Fに対しては単離したバクテリア44株のうち2株が菌糸成長促進効果を示した。コナラ木粉培地で腐朽試験を行ったところ、バクテリアと腐朽菌TN-6Fとを共培養することにより、木粉重量減少率が有為に向上することが明らかになった。そこで、次に細菌が腐朽菌の木材腐朽に与える影響について調べることを目的として、CMCase活性、木粉培地での共培養時の重量減少率とリグニン減少率、酸可溶性リグニン・セルロース・ヘミセルロースの含有率を評価した。その結果、CMCase活性を持つ細菌と白色腐朽菌とを共培養して重量減少率を調べたところ、有意差があったのは2株で、他の8株では有意差はなかった。またCMCase活性を持たない細菌6株で重量減少率に有意差があった。そのためCMCase活性は直接木材腐朽に影響があるとは考えにくいと思われた。グルカンの含有率にも明確な違いは認められなかった。リグニン含有率にも差はなかったが、酸可溶性リグニンに着目すると白色腐朽菌単体で培養した時よりも、有意に低下する傾向が見られた。このことから細菌との共培養は、腐朽過程におけるリグニンの構造に何らかの影響を及ぼす可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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