マナマコ体腔内の細胞(体腔球) が、 微生物由来物質に対して産生または放出するタンパク質を調べた。体腔球を含む体腔液を等分し、一方に微生物由来物質、他方に緩衝液を加え、上清中のタンパク質を二次元電気泳動で比較した。その結果、調べた4種類の微生物由来物質(リポ多糖、ペプチドグリカン、リポテイコ酸、ザイモサン)に対して。新たなタンパク質の出現や、増加などの反応が見られた。それらのタンパク質のいくつかについて同定を試みた結果、1つは既報のC-タイプレクチンと高い相同性を示した。また、1つはデータベースにない新奇のタンパク質であり、ウニの、生体防御への関与が示唆されるタンパク質と低い相同性を示した。
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