これまでに,WSSVの組換えタンパク質であるrVP28,rVP26,牛血清アルブミン(BSA),魚類病原ウイルス(NNV : nervous necrosis virus),大腸菌タンパク質(E. coli),ウサギ赤血球およびPBSを投与した血リンパ液を二次元電気泳動解析(以下2D解析)に供した結果,rVP28を投与時に特異的に発現したタンパク質を得た。そこで,昨年度,まず,rVP28を投与した個体の血リンパ液のタンパク質5スポットの内3スポットについてN末端側のアミノ酸シークエンスを10残基行ったものの、ホモロジーサーチの結果一致するアミノ酸配列が存在しなかった。そこで,アミノ酸情報をもとに発現遺伝子を検出する縮重プライマーを作製し,rVP28投与個体のリンパ様器官等から検出を試みたが,検出には至らなかった。一方,2D解析では特異スポットを取得したことから,現在家兎に接種し抗血清の取得を進めた。この他,2D解析の結果,rVP26接種個体にrVP28を追加接種した個体でrVP28由来の特異スポットが強く発現したことを確認した。
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