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2011 年度 実績報告書

サブサハラ・アフリカの経済成長と農業生産集約化

研究課題

研究課題/領域番号 22580240
研究機関一橋大学

研究代表者

櫻井 武司  一橋大学, 経済研究所, 教授 (40343769)

キーワード国際農業 / サブサハラ・アフリカ / 農業生産性 / ガーナ / 稲作 / メイズ
研究概要

2011年度は、まずクマシ市周辺の4か村(Duampompo、Hwereso、Mfensi、Gyaenkontabuo)で2010年度に実施したセンサス(全戸を対象とした村勢調査)の集計を行った。10年前の2001年の時点で調査対象となった64名の稲作農民のうち2010年に村にとどまり稲作をしている農民はほぼ半数の34名だった。稲作農民は移民の比率が高いため在村は一時的であり、多くの農民は2011年までには村を去っていた。センサスで確認できた4か村の稲作農民の数は2001年には163名、2011年には173名であり、総数はわずかに増加している。新しく来た移民が稲作を始めた例もあるが、2001年との違いは、地元民の中から稲作を行う農民が増えている点である。2008年の食料危機以降、コメの価格が上昇していることに加えて、食味のよい早生品種が開発されたことやポータブルポンプやトラクターの賃貸が普及したことによりコメの二期作が可能になったことなどが10年前との大きな違いである。そのため、従来は稲作を忌避していた地元民にも稲作の人気が高まった。2011年度には、こうしたセンサスの結果に基づいて稲作農民とメイズ作農民を合わせて128人選び、家計調査を実施した。調査はガーナ大学農学部農業経済・アグリビジネス学科に依頼する予定であったが、調査地の地元にある大学の方が調査実施の利便性が高いため、クワメ・ンクルマ科学技術大学農学部農業経済・アグリビジネス学科に変更した。調査データの入力およびその補足調査と分析は2012年度の課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の主目的はガーナのクマシ周辺の稲作およびメイズ作農民を再調査して、2001年と2011年の2時点のパネルデータを作成することである。2011年に、予定通り再調査を実施したので、当初の計画通り、おおむね順調に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

2012年度は、まず2011年度に実施した家計調査で得られたデータをコンピュータに入力する。内容を精査し、データの不備については、現地での補足調査を実施する。こうして2012年度中に2001年との2時点間のパネルデータを完成させ、分析にとりかかる。2013年度は、前年度に始めた分析を継続し、さらに論文として取りまとめる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] How Do New Cash Crops Spread or Not Spread? : The Case of Inland Valley Bottom, Ghana2011

    • 著者名/発表者名
      橘永久
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      熊本学園大学(熊本市)
    • 年月日
      2011-05-21

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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